ふりーだむ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

あにこれ総合１５位？それほどかい？？

最近放映された作品の中で「あにこれ」でも上位人気に来るような作品のようなので視聴しました。
原作は未読。
バーチャルリアリティ技術を駆使して作られたオンラインゲーム「ソードアートオンライン」。しかし始めたが最後、クリアするまでゲームの世界から逃れられない。

しかもゲーム内の死亡は現実での死になってしまうシステムの中、主人公「キリト」が様々の仲間と出会い、攻略していくという筋書き。

前半・アインクラッド編、後半フェアリィダンス編の二部構成になっており、前半は「ソードアートオンライン」の世界の中でのデス・ゲームとアスナとの出会いを描き、後半は「ソードアートオンライン」クリア後の現実世界とのしがらみを加え、新しい舞台「アルヴヘイム・オンライン」を舞台にキリトがアスナを取り戻す戦いを描いています。

見終わってから、なんか非常にモヤモヤしました。前半はまあまあ良かったとは思います。実際オンラインゲームをやったことはありませんが、一応ゲーム好きなので、なんとなくオンラインゲームの「良さ」なんかはよく描かれていたと思いますが、後半はゲーム感そっちのけのキリトと妹の物語。正直期待外れ。
まぁ、個人的に「想像していたものと違う」展開だったので、期待はずれという感想です。物語自体は「キリト」が様々なゲームで無双の強さを誇り、謎を解くと言う構成なのでしょうが、これが個人的につまらない。前半のようにゲームシステムの解説や、アインクラッドの世界の中で様々な出来事の中ゲームを攻略していくことに重点を置いたほうが良かったんじゃないのかな、、、なんにしてもキリトが強すぎます。強くなった経緯、様々な交流、、攻略なんかをもっと丁寧に描いて欲しかった

気がします。その辺を全部すっ飛ばし、キリトだけが無双的に強い設定は説明がなければ納得できないし、ほかにもいるベータテスターたちはどうなのよ？ってところも気になる。そういう構成と言ってしまえばそれまでですが、「ソードアートオンライン」自体が「キリトのためにあるゲーム」といっても過言ではないような内容に興味が削がれました。アスナとキリトの恋愛要素も平平凡凡。なんでアスナがキリトを好きになったの？ってのが不明では納得できない。もし、キリトの「強さ」に惹かれたのなら、それを現実に持っていくほどかい？なんかゲーム要素の物語以外の要素が薄っぺらい。特に後半は「ゲームの死は現実の死」という緊張感もなくなり、グダグダ。どこかにあるような「血の繋がらない妹」との物語は興ざめ。全くこの作品の評価の高さが理解不能でした。

ほかの作品でも同じようなことを書きましたが、前半の内容を思いっきり引き伸ばして、真相を謎のまま、アインクラッドでの世界をもっと緻密に、丁寧に描いたほうがよかった気がします。どこの世界に行っても強い設定じゃ面白くない。流行りの「謎が謎を呼び、見ている方（読んでいる方）にいろいろ考えさせる作品」の方がもっと良くなったんじゃないかなと個人的には思う。

個人的な見解としては、「ラノベ好きのオンラインゲーマーの妄想的作品」でしかない。オーんラインゲームで、圧倒的な強さを持って女性プレイヤーと出会い、キリトとアスナのような関係になることを妄想してる人が喜びそうな作品。この作品を見た（読んだ）人が実際のオンラインゲームで、シコシコレベル上げして、黒づくめのキリト設定のキャラメイクして、名前まで「キリト」みたいな名前をつけたプレイヤーがウヨウヨ湧いて片っ端から女性プレイヤーにいいよってる光景が目に浮かび、正直真面目にやってる女性プレーヤーが気の毒でならないような光景が目に浮かびます。

ま、正直なところ、総合ランキング１５位ってのは過剰評価だな、と思う作品でした。続編はもちろん見ない予定です。