ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
少女漫画を作るのも大変
女子高生の佐倉千代(さくら ちよ)は同級生の野崎梅太郎(のざき うめたろう)に「ファンです。」と告白する。
野崎は告白の意味を取り違えてサイン色紙を佐倉に渡す。
戸惑っている佐倉は話の流れで野崎の家に行って、訳が分からないまま漫画制作の手伝いをさせられる。
実は野崎のもう1つの顔は、少女漫画家・夢野咲子であった。
野崎を中心に個性的なキャラが集まるラブコメ作品。
野崎の描く漫画は他人を観察する事でアイディアが生まれます。
漫画の新しいネタのために色々と観察するのですが、いつも無表情。
真面目なのは分かりますが、少し怖いです。
佐倉の他にも野崎の漫画を手伝うアシスタントのような仕事をする御子柴実琴(みこしば みこと)、堀政行(ほり まさゆき)、若松博隆(わかまつ ひろたか)がいます。
同じ学校の友人が集まって漫画を作るのは現実味がありませんが、学校の中で人間観察をしている野崎がいるので仕方が無い面があります。
佐倉が登場してからは女性キャラも野崎の漫画を手伝いますが、
カッコイイ男性が少女漫画を描くという時点で、すでにギャップがあり、本作品の魅力です。
少女漫画という女性が夢を見るような漫画を野崎を中心とした男所帯で作っている事自体、おかしくて笑える箇所です。
アイディアを得るための人間観察ですが、どこかが違うような……
漫画にする時は都合よく解釈してしまいますが、実際のところはどうしようもない事ばかり。
漫画を作るのも大変ですね^^;
女性キャラも個性的。
場の空気を読めない瀬尾結月(せお ゆづき)、
多くの女生徒からモテモテの鹿島遊(かしま ゆう)がいますが、
漫画のモデルには程遠いような……
個性が強すぎて漫画には反面教師のような役立ち方です。
佐倉の淡い恋心も実るのかどうか。
全てを漫画のアイディアにしてしまう野崎に届くのかは疑問です。
少女漫画を通じて色々なギャップをコメディ化して楽しむ作品でした。