ローズ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
若年寄になるには まだ早い!
自ら がさつな演技をして周囲に溶け込む努力をしていたヒロイン・吉岡双葉(よしおか ふたば)。
吉岡には中学時代に優しくされた田中洸(たなか こう)に初恋をしていた。
高校1年の終わりに洸と再会した吉岡だったが、洸本人は苗字が馬渕に変わり性格もクールで落ち着いた人物になっていた。
吉岡と洸を中心とした青春恋愛作品。
学年が上がり吉岡と洸は同じクラスに。
吉岡や洸の仲良しグループには、
ぶりっ子だと女生徒の間から嫉妬の対象になっている槙田悠里(まきた ゆうり)、
いつも冷静な感じがする村尾修子(むらお しゅうこ)、
お調子者の小湊亜耶(こみなと あや)がいます。
仲が良くなるキッカケはクラスの学級委員やイベント委員を決めるところでしょうか。
その後のオリエンテーションでより一層仲良くなった気がします。
結構、人間関係が複雑です。
恋愛関係だけでもややこしいのですが、洸の性格が変わった原因が分かると……
確かに母親が亡くなると落ち込みます。
ただ、洸はまだ若いのだから立ち止まってはダメ。
身内の不幸は精神的に堪えるかもしれませんが、親が先立つ事は当たり前です。
性格が変わるぐらいショックなのでしょうが、それを乗り越えないと大人にはなれません。
まだ高校生という子供と大人の狭間にいる時期なので簡単には受け入れられなかったのでしょう。
吉岡と槙田は洸に対して恋愛感情があります。
1年生の頃に孤立していた槙田と友人になったばかりの吉岡にとっては友人を取るか恋愛相手を取るのか難しい選択です。
自分としては吉岡も槙田も良い子なので応援したい気持ちはあるのですが、二股になったらいけませんからね。
洸の気持ちがハッキリとした段階で決めてもらうしかないでしょう。
高校生らしい揺らいでいる恋愛心をキチンと表現した作品。
恋愛作品が好きな人にはおススメです。
果たして洸の気持ちは、誰を選ぶのか。
繊細な心理描写も丁寧に描かれいます。
久しぶりにピュアな気持ちが交差する恋愛物を見た爽快感がある作品でした。