ローズ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
舞い踊る花たち
ごくごく平凡な女子中学生・関谷なる(せきや なる)はヒロインのような存在に憧れを抱いていた。
関谷は月光に照らされて妖精のように舞っているハナ・N・フォンテーンスタンドと出会う。
関谷とハナは同じクラスとなり、ハナは関谷を”よさこい”という踊りに誘う事となった。
よさこい部の活動を中心とした青春部活系作品。
とにかくハナの明るく積極的な性格がいい。
内気で何事にも臆病な関谷を よさこい部に誘うだけでも愛くるしいです。
関谷のほうも内気な性格を変えたいと思っていたところにハナと出会い、自らを変えようとして よさこい部に入部する事となります。
この2人の対照的な性格がポイント。
視聴者側にも、変わりたいと思えばいつでも変わることができるというメッセージ性があるように思えます。
ハナと関谷の部員集めも一生懸命。
確かにいきなり「よさこいしませんか?」と言われて、すぐに承諾する人はいないでしょう。
部員集めはハナの明るい性格がよく表現されているように思います。
ハナ1人で看板をもって部員を集める姿は可愛想でしたが、持ち前の明るい性格で一生懸命頑張ります。
応援したくなるのは……すでに自分は親目線ですね^^;
関谷の友人で才色兼備の笹目ヤヤ(ささめ やや)、
温厚な性格で親に決められた習い事をこなしていた西御門多美(にしみかど たみ)、
生徒会会長で規律を重んじる常盤真智(ときわ まち)
上記の3人が、各々の事情との葛藤がありながら決心して よさこい部のメンバーとなります。
OPの段階でネタバレしていますが、1クール作品でOPを変えるのはお金がかかりそうなので、この点は見逃してあげましょう。
よさこいには大人も協力。
よさこいショップの強面の店長も よさこい部顧問の常盤沙里(ときわ さり)も よさこい部のために尽力します。
自分達の行動を認めてくれる大人がいる事は心強いです。
よさこい部の活動としては屋上での練習が中心。
他に場所が無かったのでしょう。
合宿をするなど仲の良さや絆が強くなっていくところも見所の1つです。
よさこいを披露する場所として選んだのは百貨店の屋上ステージ。
まだまだ不完全なところもあり、改善の余地はありました。
さらに練習を重ねて、いよいよ花彩よさこい祭りへエントリー。
その頃になるとハナの心理状態も微妙な感じになるのですが……
一家団欒の家庭は誰もが望むもの。
ハナ1人を責める事はできません。
誰しもが通る青春の道。
一生懸命頑張る姿は美しいです。
よさこい部の活動を通して、自分も若い頃は頑張ったなぁという事を思い出させてくれます。
部活を頑張るもよし、勉強を頑張るもよし、何事も頑張る姿勢が大切なのだと思います。
物語のラストは花彩よさこい祭り。
どんな結末が待っているのか、楽しみにして視聴しましょう。