どらむろ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
割と真面目な女子プロレスのスポコンアニメ
人気アイドルがひょんな事からガチで女子プロレスラーを目指す、スポコンアニメ。
意外に真面目で正統派なスポコン要素と、リアルなプロレス業界の描写を入れつつ、ヒロインが負け続けて苦悶する…。
リョナがニガテな人は中盤まで視聴するのが、苦しいかも知れない。
{netabare}『物語』
格闘技は素人同然のアイドルがレスラーになっても、中々勝てない等、意外にリアル。
序盤からかなりの話数をかけて、ヒロイン・萩原さくらがエビ固めされて「痛ーい!」と苦悶するシーンが延々と続く。
(特にリョナ好きでもなければ)見ていて面白い展開とは言い難い。
それでも決して挫けず努力を続けて、成長していくさくらは応援したくなった。
本作はプロレス業界を比較的リアルに描こうとしている(無論、色々とツッコミ所はあれど)のが特徴で、プロレスのお約束を知っていれば、(このレスラーの役所はヒール・悪役だからヒロインに辛く当ってるんだな)等々と察する事が出来るが、それらを知らない視聴者には、流れが分かり辛いかも知れない。
リアル路線、ヒロインが努力続ける、中盤軌道に乗るまで視聴が苦しく、温かく見守れるかどうか?
という辺り、リアル路線アイドルアニメ「Wake Up,Girls!(メイクアップガールズ)」と相通じる要素を感じる。
両作品を観て、アニメ視聴者が求めているのは必ずしもリアル路線では無いのかも知れないと思った。
それでも(プロレスのお約束的なヒールこそ居るが)決定的に嫌なキャラが居ない分、本作の方が精神的に楽に視聴出来た。
『作画』
ヒロイン初め女子レスラーは可愛い。
プロレス描写は、リアル路線としても今一歩か?
『声優』
萩原さくら演じる竹達彩奈さんの、エビ固めされての苦悶の演技が、今一歩。
ひたすら「痛ーい!」では…まあ台本通りなので仕方が無い面もあるか。
絞め技掛けられての苦悶の演技では、さくらの親友エレナ役の阿澄佳奈さんの方が、若干上手かった印象。
他は安定しており、先輩レスラー豊田美咲役の鳴海杏子さんは強豪らしい存在感発揮。
『音楽』
OPは正統派スポコン魂を感じさせる良主題歌。
『キャラ』
負けん気の強いアイドル→女子レスラーなヒロイン・さくらが可愛かった。
挫折を味わい心が折れそうになっても頑張って成長していくのが好印象。
先輩レスラーの豊田美咲も、さくらの師として存在感あり。
さくらに憧れる後輩レスラーの福岡萌ちゃんも可愛い。{/netabare}