無心 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課に身を置く観世トオルを中心とした ストーリー展開ww
これ、めちゃくちゃ面白かったです。
退魔師の家系に生まれた少女たちが仇同士となり争い合う。姉のように慕っていた黄泉を神楽はなぜ刃を向けるに至ったのか。
初っ端に物語の核心のようなものを見せて衝撃を与え、一旦過去に戻り姉妹の絆を十分に描く。その上で最初のシーンに繋げるという構成だが、やはりラストは悲しくてやるせない…。黄泉と神楽の関係、黄泉とのりちゃんの関係が好きだっただけに…。黄泉が入院してる時、のりちゃんは影ながら黄泉のために一人行動してたのにそれが黄泉には伝わってなくて、切なかった。
当たり前のように何人も死に、命乞いをする者に容赦なく刃を振り下ろすようなシーンもあるので、エグいのが苦手な人には向きません。
最終話まで一気に見ましたが、これ構成もストーリーもベルセルクの女の子版みたいですね。個人的にグリフィスのカリスマ性、失ったものの大きさ、絶望感や鬼畜性に対し、黄泉はあと一歩及ばなかった感じは若干しましたが。
あと最後に残念な点
1話の衝撃が忘れられない。これにつきます。
1話の4課メンバーがその後の主要キャラよりも魅力的だった…。トオルとか、ナツキとか自分はどストライクです。この人達で物語を展開してくれたら…。
主役トオルが墓参りのシーンで亡き恋人を思う、憂いを帯びたまなざしで彼を見つめるヒロイン?ナツキ、そして仇敵である謎の少年、意味あり気な青い蝶の羽根。短いながらもドラマを感じさせた上で一気に惜しげもなく崩壊させる。
1話EDは炎が燃える音をバックにスタッフ紹介のテロップが流れるだけという余韻を残す演出は見事というしかない。
この1話で完全に引き込まれてしまいました。これがただの捨てキャラだなんて…。
このヒキずるいよー、まんまと騙されたよー、ちきしょー。