westkage。 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作を忠実に再現しているラブコメディ作品
今作は若木民喜の漫画を原作とした作品です。
原作は2014年6月23日に発売された第26巻を最後に完結しました。約6年に渡り週刊少年サンデーで連載された人気作品です。2014年7月現在ではアニメは第3期まで発表されており、4期目で最後を迎える事が予想されます。
自分は原作が好きなので、単行本は全て揃えております。
物語としては、ギャルゲーをこよなく愛し、ありとあらゆるギャルゲーのヒロインを攻略としてきた「落とし神」と呼ばれる主人公が、ある日半ば強制的に地獄の悪魔と契約することになる。契約内容はリアル女子を恋に落とし、心の隙間に隠れる「駆けたま」と呼ばれる悪霊を追い出すこと。ゲーム女子ならまだしも、リアルの女子とは手をつないだ事もない主人公は当然断るが、一度悪魔と契約してしまった以上、実行しない事には命が無い事を知り…といった始まりかたをします。
この作品の面白いところは、ゲーム女子しかしらない主人公がリアルの女子相手に「ゲーム理論」を掲げて「本気で落としにいく」ところです。勿論ただのギャルゲ好きなら正気の沙汰とは思えない自殺行為ですが、古今東西、現存する全てのギャルゲの何千通りにも及ぶ選択肢とヒロインの反応を覚えている主人公だからこそ、それを成していく。といったギャルゲの神を垣間見ることが出来る事こそ、この作品の醍醐味でしょう。
今作は原作である漫画をかなり忠実に再現していますが、個人的な意見として「何故か」原作を超えられていません。恐らくは私の中のイメージと声優さんがズレているのかもしれません。もしくは「忠実すぎる」ってのも問題なのかもしれません。漫画だから面白い・アニメだから面白いと感じる表現方法だってあるはずですから。あくまで個人的な意見なので悪しからず。
とはいえ人気も高く再現度も高いことから、やはり安定してオススメ出来る作品ではあります。