westkage。 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
王道ロボットアニメの域を2期で抜けることが出来るのか?これからの展開が楽しみな作品。
本作は虚淵玄(ニトロプラス)が原案を担当するオリジナルアニメ作品です。
*原案=虚淵玄(代表作:魔法少女まどかマギカ・サイコパス)
*監督=あおきえい(代表作:Fate/Zero・喰霊-零-)
*構成=高山カツヒコ(代表作:ささみさん@がんばらない・未来日記)
*キャラクターデザイン=志村貴子(代表作:放浪息子)
*音楽=澤野弘之(代表作:進撃の巨人・ギルティクラウン)
*制作=A-1 Pictures & TROYCA
あらすじ・・・1972年に地球から調査団として火星に渡った「レイガリア博士」は火星の古代テクノロジー「アルドノア」を発見する。博士はこれを独占するため、火星に自らを皇帝とする「ヴァース帝国」を建国した。その後地球との戦争が勃発、しかし不慮の大事故により双方は甚大な被害を受け2000年に休戦協定が結ばれる。時は流れ2014年、火星の皇女「アセイラム・ヴァース・アリューシア」は親善大使として地球を訪問していた。しかし皇女はテロリスト命を狙われる事になり、地球と火星の関係は急速に悪化していく・・・といった流れです。
放映当初から「分割2クール」でのストーリー構成である事は発表されており、2期が2015年1月から放映予定となっている作品です。私がやや苦手なジャンルであるロボットものではありますが、ストーリー原案が「魔法少女まどかマギカ」などを手掛ける売れっ子の「虚淵玄」という事で視聴する事となりました。しかし監督の「あおきえい」の制作方針としては「王道のロボットアニメを目指す」との事から、個人的には期待半分・不安半分での視聴開始となりました。
1期の総評としてですが「王道ロボットアニメのため、ジャンル的に苦手な方にはおススメ出来ない。しかしストーリーは2期の展開次第で良作になる可能性を秘めている」といった感じでしょうか。個人的に苦手な点は、火星のロボットが(一部の機体ですが)「変形・合体」する所です。これは感性の問題なので何が正しいとかではありませんが、どうしても自分はダメですね。「子供向け特撮作品の合体ロボ」を連想してしまうのがダメなのだと思います。あと「行け!我が眷属よ!」ってセリフもどうなのでしょう?少しイタイです。
逆に地球側のロボットはとてもカッコいいです。少しリアルらしい工業用ロボを彷彿させるデザインが好感度高いですね。あくまで私の好みなんですが…
ただストーリー展開としては非常に見やすい作りになっているので、ストレスを感じるほどではありませんでした。逆にいえば‘現時点では’普通の作りになっているとも言えます。ストーリー展開を1期の段階で急げば「王道のロボットアニメ」とは言えなくなりそうですし下手をすれば2期の視聴率にも大きく響いてしまうのは解りますが、欲を言えばもう少し「次回どうなるのか?」といったあおりが存在しても良かった気はしますね。
音楽ですが個人的には後半のEDテーマが凄くカッコいいと思いました。好きなジャンルの曲というわけではありませんがセンスが良いなと思いました。曲の出だしの部分が最高ですね。アニソンもこういう曲がどんどん増えればと思います。またその他のテーマソングも悪くない出来だと思います。総合的に好印象でした。
最終話ではここまで緩やかだった流れとは打って変わり一気に進展を見せたので、2期への期待を煽られる結果となりました。王道のロボットアニメにありながら、私が視聴を続けられた原因としては「キャラクターデザインが落ち着いている・作画がまあまあキレイである・キャラクター描写が丁寧である」の3点だと思います。2期ではもう少し惹きつけられるようなストーリー展開になる事を祈りつつ、放映を待ちたいと思います。