Lovin さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:竹井10日
監督:渡辺歩
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクタデザイン:金子志津枝
制作:フッズエンタテインメント
話数;1クール全13話
OP:「クピドゥレビュー」
by 悠木碧
ED:「彼女がフラグを立てる理由」
by YELL
菜波・K・ブレードフィールド(木戸衣吹)
魔法ヶ沢茜(茅野愛衣)
召喚寺菊乃(阿澄佳奈)
盗賊山恵(花澤香菜)
英雄崎凜(日笠陽子)
忍者林瑠璃(諏訪彩花)
{/netabare}
■感想
原作ライトノベルは未読でTV放送を視聴。ハーレムが自然発生する話。
過去に遭遇した大きな事故を境にある能力を手に入れた主人公。彼はその能力を使用して周囲の人間達を助けているが、その影には能力を巡る深い因縁が隠されていた。最終的には、シリアスパートを強引にねじ込んだハーレムだったが。
ハーレム要員の苗字は、魔法使い(Mage)、召喚士(Summoner)、盗賊(Thief)、英雄(Hero)、忍者(Ninja)、聖帝(Emperor)、龍騎士(Knight)、大名(Lord)、司教(Bishop)、吟遊詩人(Minstrel)と、ファンタジー世界(RPG?)の職業っぽいものが含まれている。
この作品の内容は、タイトルから想像される殆どのものとは一切係わりがない。というのも、「彼女がフラグをおられたら」違うフラグが立て直されるだけからだ。つまり、彼女達には常に何かしらのフラグが立っており、おられたら別のフラグが立つのが当然なのだ。
単純に考えて、ラブコメ的フラグの云々だと思っていたが、実際にはもっと人生を左右するようなフラグに纏わる話である。そしてそれはこの手の話としては非常にシリアスなもので、他の方のレビューを読んでもわかる通り、表側のハーレム話とは相容れないほどの暗さだ。
つまり、タイトル詐欺と陰鬱の激しさで裏切られた感が尋常ではない。只のハーレムとは差別化したいという気持ちはわかるが、それにしてもシリアスパートとの繋ぎ方が余りにも取ってつけたように感じる。特徴的なハーレム要員の苗字が物語にどのように関わってくるのかが当初は見ものであったが、話としてつながるようにしただけで大した意味は感じられなかった。
キャラは其其それなりに個性的だが、キャラ付けのための語尾に疑問を感じることも少なくは無い。ただ花澤香菜のキャラは所謂男の娘(全くそうは見えないが)なので、ファンにとっては価値があるかもしれないが、男の娘キャラなら他の作品でも拝むことは出来るので、必見というほどでもない。
唯一の救いといえば、薄幸ながらも健気で逞しく生きる司教の存在だが、それだけでは補いきれない残念さがある。クライマックスも余り深く考えたくないようなものだったし。続編どころか、繰り返し視聴したいという気も持てない、えもいわれぬ残念さだ。
■蛇足{netabare}
第6話の何気ないシーンに、モブにしておくにはもったいないくらい目立つクラスメイトが出てくる。
そんなところに注力しても仕方ないだろう。
あと、リバース時、微妙にエコーがかかっているのが生々しい。
それとボーっとしていたので、予告の「がをがを」の意味を理解できなかった。
{/netabare}