STONE さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ドラッカーはどこに行った?
原作は未読だが、ドラッカーの「マネジメント」は既読。
元々、駄目なチームが這い上がっていくような展開は結構好きだが、
その這い上がるきっかけとなるのがドラッカーのマネジメントという
設定が面白かった。
マネジメントが人を生かすことにあるため、主人公である、みなみ
そのものの活躍より、みなみの行動によりその時その時により他の人間が
活躍している展開はそれなりに新鮮であった。
ドラマ仕立てのドラッカー入門書といった感じで話が進んでいくが、
終盤に甲子園予選が佳境になったり、みなみの友人である夕紀の病気の
問題とドラマティックな要素が増えたため、ドラッカーがどこかに
行ってしまったみたいな感じ。まあ、逆に話としてはそっちの方が
面白いのだが。
あと野球ドラマとしてみると、ちょっと無理があるかも。毎試合
ノーボール、ノーバントなら、対戦相手にしてみれば絞り込みが楽で
やりやすそう。
残念なのが作画で、野球のシーンはあまり躍動感が感じられず、
その辺が試合そのものへの関心の欠如にも繋がっていたような気がする。
背景がクレヨン画のような丸みのあるタッチ。演出上に何か意味が
あるかと思っていたら、どうもそういうわけではないみたい。
逆に人物画がシャープなタッチなだけに妙に浮いていた感が最後まで
あった。