麦茶 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
理想のまとめ方
始めに言っておきますが、私はこの作品のことが好きです。
ですが、どうしても見逃せない点もあって・・・。今回はそんなお話です。
これは個人的な捉え方の問題なのだとは思います。私の私見がかなり含まれているので、そうじゃないと感じる人も多々いると思います。ですが、敢えて言わせてもらいます。
この作品では
「キャラを視聴者の意思に関係なく無意味に過剰に持ち上げられる」
つまり作者が作ったキャラの魅力を押し付けられている状態が続きます。
○○可愛い!、○○様素敵!、さすが○○様!等色々ありますが、モブや登場人物に作品内でそのキャラの魅力を言葉でこれでもかと演出されます。
まわりから慕われていることを表現したいのは分かるのですが、そこはアニメですから、言葉ではなく映像描写やキャラの絡みなどで掘り下げて、しっかり納得させて欲しいと思いました。
これだと内容が伴わずイメージだけが先行してしまうので、私の天邪鬼な性格の悪さも災いして、作品内でキャラの魅力を汲み取る際にモヤがかかり、結果的に冷めてしまう状態に陥ってしまいました。
つまり、何が言いたいかと言うと、登場キャラに魅力を全く感じませんでした。
キャラの評価は、可愛ければ可愛い、凄ければ凄いと視聴者が勝手にしてくれるので、作品内で過剰に言葉に出して持ちあげなくても大丈夫なんですよね。それは逆効果です。
そして何より視聴をする際に困ったのが、小紅の演技っぽい喋り方です。
これはかなりキツかった・・・。
私が登場キャラを描く上でして欲しくないのは、前述したものも含めて「キャラの過剰な持ち上げ」「キャラに台本を読ませる」この2つです。声優さんの演技もあるのだとは思いますが、このキャラに台本を読ませてるかのような不自然で男っぽい喋り方は本当にやめて欲しかったです・・・。
ここまでマイナス評価だけをピックアップしてきましたが、そんな私がなぜこのアニメを好きかと言うと、それは「物語」の一点に尽きます。
途中、いきなりファンタジー方面に展開したときは驚きましたが、物語にひとつの芯が通っていて、回想の使い方も上手く、伏線回収もそこそこにとてもキレイなストーリー構成になっていました。これが私の評価を上げた理由です。
そして最終回。もう最高ですねコレ。
キャラの魅力の薄さとかそんなのどうでも良くなりました。
終わり良ければ全て良し。いい言葉です。(2014.8/14)