westkage。 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
独特の世界観だが、素直に入り込む事が出来ます。・・・が
まず物語の冒頭に、世界観の説明が流れます。
神様は月曜に世界を作った。
神様は火曜に整頓と混沌を極めた。
神様は水曜に細々とした数値をいじくった。
神様は木曜に時間が流れるのを許した。
神様は金曜に世の隅々まで見た。
神様は土曜に休んだ。
そして神様は日曜に――世界を捨てた
神様がいなくなり人が生まれず、死者は死ななくなった世界の物語です。
主人公は神様の代わりに死者を眠らせる事が出来る「墓守」として幼い頃より村人たちに愛されながら育っていった。
といった始まりかたをします。
特殊な世界観をもった作品ながら、冒頭の説明に始まり上手く視聴者を誘導しています。1話目が終わるころには、この作品に馴染めるようになっているので素直に視聴が始められると思います。
とりあえず1話目から3話目で、物語は一区切り付きます。
そしてこの3話目がヤバいです。
自分には子供がいるので、特にこの3話目が感動しました。
恥ずかしながら、目頭があつくなり鼻をすすりながら見ていました。
評価を見る限り、この話しについてはやはり一般的に評価が高いみたいですね。序盤、安心してオススメ出来る展開です。
この作品の特徴として、EDテーマが話しが終わる直前から流れ出すところです。EDテーマは小松未可子で「終わらないメロディーを歌いだしました。」 という曲です。これがまた物語の世界観にベストマッチしてるんですね。オススメです。
しかしここからが問題です。
序盤、この世界の根幹に関わる問題が一応はさらけだされてしまうので、それ以降は…まあそういう問題もでてくるよね…と落ち着いた流れの話しにシフトしてしまい、次はどうなるんだろう?という期待感は薄れてしまいます。3話で大きな盛り上がりを見せてしまったが故に、そこから先は下り坂しかない状況になってしまっているのが非常に残念です。
もう少しせっかくの世界観を上手く演出出来ていたら、名作入りも難しくは無かったのではないか?と思えるだけに、惜しい作品に見えてしまいます。