photon さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
プロレタリア
やっと三期目の観賞
元々久作の少女地獄をモチーフにしているのかと見始めたのだけれど別物
登場人物の大衆化が更に進みディストピア的要素を内包しているようにもみえる
但し、舞台設定が曖昧模糊またはとっ散らかっているのでそれが作品を殺しているように感じる
4話目で水原弘の曲(男なら)を口ずさむシーンが今のところ最も記憶に残っている
結局大衆の性質である処の卑しさを延々と観る破目になった
坂口安吾は堕ちるところまで堕ちてそれから這い上がるだとか著していたけれど
その後堕落に底など無いのだと誰だか言っていた
個人的にはそろそろ堕落に堕落を重ねたその後の世界観を展開しているような作品を鑑賞したい
ちなみに最終話の青い彼岸花に関する推測になるが、これは青い薔薇の模倣または似たような方向なのではないかと思う
青い薔薇は以前「不可能、ありえない」という意味であったけれど、2004年頃だったかに確か品種開発に成功し、その際に意味が「神の祝福」に変わっていた筈
これを元に「仏の慈悲、慈愛」などのような意味が当てはまるのではないかと考える
そう考えると演出としては凝っていると思うので、やはりストーリーを何とかして欲しかった