退会済のユーザー さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
そちもわるよのう
冷戦状態の火星から1人の姫が地球へ来訪するが、襲撃により姫は死亡と報じられ、戦争が始まる。まだ訓練最中の少年少女達も前線へ。
主人公である高校生はこれまでの日常を引きずったり憂いだりする事もなく、スッと冷静に、戦時下に必要な動向へと思考をシフトする。
序盤、主人公が淡々として昆虫的な無表情なのであまり感情移入が進む感じがなく、いまいち気持ちが乗っていけないところもありました。
登場人物が多く、活躍ぶりがバランスよくばらけているので色んな子達(大人も)の動きが気にかかり、観続けることができています。
脇役の一見頭脳派な眼鏡男子の煩悩なつぶやきとかね。女子のアレコレをそっと観察しては「大好物、です。」「これは、これで。」って、戦時中ですよ〜
あと敵方の火星人「バース帝国」が絵に描いたような貴族チックな悪役で、ここまで悪役然としていると安心して「そう、悪役はそうじゃないと。」と時代劇のお代官を見守るような気持ちにさせられます。
イナホ「アルドノアって、なんなんですか?」
菓子折りの下の金色のモノの事よフォッフォッフォッ
一話一話着実に展開が進み、一話ごとにやった!と膝を叩けるような戦闘のオチが感じられる流れになっていました。突き抜けてはいないけれど外さない感じの展開で。
この作品は、ダブル主人公って感じですね。
火星にいて虐げられてきたもう1人の主人公?が地球へやってきて、これからどうなるのか…
オープニングのラストで、姫様が複雑な表情で銃を向ける相手は誰なんでしょう。
最終回。あ、二期あるんですね。
姫様とイナホの、戦争を終わらせるにはという問答が印象的でした。
聖典の概念のような姫と、精密な分析ができる実行部隊の先端であるイナホと。
戦争で利用されるふたつの要素がぶつかりあって、しかしこの二人はどこか温かい。
しかし、聖典はこちらが本来の在りかだと、渡さない譲らないとする者もあって…。