photon さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
絶対軸
河鍋暁斎が好きなので観ることにしたけれど失敗したかも知れない。
絶対軸の存在する作品はストーリーにそれほど魅力を感じない。
大人が見ると多分鬱にはならないと思う。
キャラクターは大人も子供も直情的で幼く、後は契約を交わした人間が死後に運ばれる地獄の設定に期待する。
河鍋暁斎の絵を使用しているところをみるとこの作中で語られる地獄とは恐らく仏教でいうnarakaのことを指すのだと思うけど、地獄の構造は多少複雑になっている。
もしこの設定が安易なものとなると目も当てられない。
13話で煉獄という言葉が出てくる。
これはダンテの神曲などを一読すればざっと把握できると思うけれど、西洋の宗教に見られる死後の概念で仏教との関連は無かった筈。
更に言えば煉獄と地獄とは本質的に異なる。
着眼点は面白いけれど恐らくチープかエンターテイメント性の無い作品と結論付けることになると思う。