ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
好きな人と一緒に過ごせる時、それが「ゴールデンタイム」かな^^;
高校の卒業式直後、不慮の事故により記憶喪失となった多田万里と自称完璧お嬢様・加賀香子のキャンパスラブストーリ-。
なんの前情報もなく、放映中何度か垣間見て気になっていたので今更ながら視聴。
個人的な好みで言うなら、好きな作品です。あにこれの棚を見ての通り、あまりラブコメ作品を見ないのですが、下手な恋愛ドラマよりよっぽど面白かった。
家族やら友人やらすべての記憶をなくした万里が、東京の大学に入学し、入学式の日に偶然出会った光央(やなっさん)と友人になり、そのついでに光央の「許嫁」と名乗る加賀香子と出会うところから物語は始まります。
香子がストーカー的に光央を追い回す姿など序盤は何かと香子にイライラさせられましたが、万里の過去を知るリンダの存在、二次元くん千波などの登場により、比較的早めに物語に引き込まれていきました。
付き合う前の二人の行動や付き合い始めた万里と香子の初々しさが非常に良く描けていたと思います。
二人の絆は深まっていきますが、万里の奥底に眠る「事故前の記憶をもつ万里」が少しずつ暗い影を落としていきます。
フラッシュバックのように断片的に過去を思い出し、そこにいる高校時代に想い続けたリンダのことと今の想い人・香子との間で混乱する万里がとても痛々しく、「事故前の記憶をもつ万里」による(?)アクシデントを乗り越えるのですが、万里は「記憶を取り戻したら事故後の記憶がなくなり、香子の事も忘れてしまうという恐怖」に怯える。時折過去の自分と入れ替わり、リンダを求める過去の万里。しかしその状態でも「香子」という言葉で理性を取り戻す姿に香子への思いの強さを感じました。
香子に別れを告げられ、学祭のさなか記憶が戻り、故郷へ帰る万里。リンダとともに過ごす穏やかな日々。そこに現れた香子。しかし万里には記憶がなく、「千波」と間違えてしまう。このシーン、悲しかったですね。
お揃いの鏡を手にし、すべてを思い出す万里。そして橋の上のシーン。ここは泣けた。
リンダの「イエスだよ!」この一言に泣けました。万里が聞きたかった言葉、リンダが伝えたかった言葉。当時の二人が言いたくて、聞きたくて待っていた言葉。
言えずに事故は自分のせいと思い悩み、苦しみ続け、再会した後も万里のことを気遣い続けたリンダの思いに泣けました。名シーンですね。
そして再び互いの思いを確かめ合う香子と万里の姿にまた泣けました。
二次元くんの香子を奮い立たせる言葉も良かったですね。最後までカヤの外だった彼は可哀想でしたが。。。
見終わって、久々に良い作品だったな、と思った作品でしたね。
最近、仕事柄テレビなども全く見ていないのですが、今まで見てきた下手な恋愛ドラマより、泣けるし、面白かったと思います。よくよくあとで調べてみたら「とらドラ」の作者さんなんですね。個人的にとらドラはも好きですが終盤の展開があまり好きではなく「お気に入り」には入ってませんが、この作品は久しぶりに「お気に入り」に入れたいですね。すごく爽やかで、悲しくて、苦しくて、最後に胸が熱くなるような物語。本当に見てよかったと思います。
全く別物ですが、大学生活という括りでは「げんしけん」同様、現実に大学に行っていない私にとって、「こんな大学生活、いいなぁ」と思う作品でもありました^^
余談:回想シーンで出てくる高校時代のリンダ、ポニーテール好きの私にはストレートど真ん中のどストライクでした。可愛かったですねぇ^^
「私の好きな女性キャラ(趣味だよん)」に並べたい女性ですね^^
久々にレビューを書きましたが、相変わらず下手なレビューに自分自身うんざり気味w休止中に観た作品も書こうかと思いましたが。。。考えちゃいますねぇ^^;