蓬(Yomogi) さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
これ、パチンコのアニメ化だとばかり思っていたけれどオリジナル企画らしい。とてもそうには見えない。
監督は渡部高志、シリーズ構成が佐藤大ということで、そこはかとなく90年代の香り漂うロボット物。
しかしこの作品の一番の特徴は絵が動かないことに尽きる。
久々に紙芝居アニメという言葉を思い出してしまったくらい絵が動かない。
ロボットのCGになると普通なのだが、とにかく意地でも作画する気がないのか、吃驚するほど動かない。
たまに動くと「あ!動いた!」と指摘したくなるくらい動画が無い。
にもかかわらず、それなりに見られるレベルに仕立てている。
一枚絵のアップ、PAN、引きなどの撮影効果でたった一枚の原画を創意工夫を凝らして、なんとか話の流れが滞らないよう努めている。
そもそも原画の一枚絵のレベルは高く、演出もこなれているのでだんだん見ているうちに動画が無いことにも慣れてきて、3話も見ると物語に意識がいくようになってきた。
そうなるとストーリー自体は時代劇ロボットアクション+お色気アニメとしてまあまあ見られる。
主人公とヒロインの関係性を主軸としているので、最終回まで視聴できた。
しかし物語のスケールの割に後半の登場人物が多過ぎるのが気になる。
たぶん女の子をたくさん出したかったからだろうが、物語上は別に必要なかった。
というか、バトルに関する設定はあまり重要でないと思っていたので(ゲーム原作だと思っていたから)まったく気にしていなかった。
設定がものすごくゲームっぽい(パチンコっぽい)ので、そういう軽いノリで楽しむには丁度よい作品。
とにかく「動かない!のにそれなりに面白い」という褒めてるのか貶してるのかよく分からない感想を持った。
しかし、どうしてあんなにも動かない作品になったんだろう。企画意図が不明すぎる。