「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版(TVアニメ動画)」

総合得点
73.9
感想・評価
651
棚に入れた
4595
ランキング
968
★★★★★ 4.1 (651)
物語
4.2
作画
4.0
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

animeneko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

性格診断がすべてを決める社会

(総評)
昔の不幸な社会を描くSF小説+最近の不幸社会を描くハリウッド映画+日本の刑事物ドラマを合わせたようなアニメ作品。
親子の刑事が出てきたり、日本の人情味刑事ドラマのような展開があるかと思うと、不幸なSF小説のようなウツウツとした展開もあり、SF好きな人にとってはおもしろいのではないだろうか。
社会の善とは?悪とは何か?社会の秩序を保つためには個人の幸せなど踏み潰しても良いのか?機械が人間の適正を判定したり、進路を決めたり、果ては犯罪者予備軍というだけで殺されてもいいのだろうか?
このアニメは社会の利益の名の下に、人間の尊厳を踏みにじるような社会を描くことで、人間の幸せとは何か?正義とは何かをえぐりだそうとしたようだ。
最近の、軽いノリのアニメとはまったく方向性が異なる、重いテーマのマジメなアニメ作品だった。
SF好きとか、社会について考えてみたいとか、刑事ドラマ好きな人にはいいアニメかもしれない。


(以下過去感想)
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サイコパス検査で犯罪予備軍と診断されたら何の希望もなくなる
ものすごいディストピア=不幸な社会。超差別社会の未来らしい

いっぺんに2話見れる。再編集といっているか変更部分は少ないらしい。再放送ととらえたほうがいいかな。

みているとなんかウツになりそうw
虚淵玄がメインストーリーライター。お話はおもしろそうだけど、失敗するとすごいウツアニメになる。成功すると名作になる。この人は悲劇を描くのが上手いかも
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第三話視聴
主人公はコウガミであるとWikiにあるけど、どう見ても視点は新人監視官のヒロイン、アカネなんだよね。コウガミとアカネのからみがどうなるかがみどころになりそうな。新しいテクノロジーやらソーシャルネットやらがしっかり出てきてリアリティあるよね。
機械に犯罪可能性を判定される世界観は、どっかのSFから持ってきたものなんだろうけど、現実にドラマで見ると本当に不幸な社会だよね。現実にありそうでコワい
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第八話
旧作の15話「硫黄降る街」と16話「裁きの門」を合わせたものになった8話
キリシマがシビィラシステムの秘密に迫っていく回
厚生省のタワー頂上でキリシマとコウガミが対決!
しかし、カガリがシビィラの秘密を見たために局長に始末されてしまう!
カガリ、かわいそうに。

この新編集版は、なにやら映画「虐殺機関」とのコラボのために、「プロジェクトイトー」というキーワードは嵌めこまれているらしい。新情報だな
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第九話
撃ち殺されたと思ったカガリは死体が見つからず、逃亡したことになってる。あれれ?逃亡にしては様子が変だから操られているみたいだね。
ついに明らかになったシビラシステム。
局長は陰謀の中心にいた。
キリシマは局長と組むことは拒否。カッコイイ悪役だなあ。
せっかく逮捕したキリシマが逃亡したことで、局長やシビラシステムへの不信をもつ公安課の面々。キリシマの取り調べを許さないことといい、システムの欠陥を隠蔽しようとするし、あまりにも怪しすぎる。

局長はコウガミを警戒し捜査から外そうとして、あまつさえ殺そうとする。
しかし、アカネの機転で命拾いする。局長がドミネーターを勝手に殺戮モードに切り替え操作できるところをみせちゃったことで、これはみんなの不信は一気に加速するよね。コウガミだけ抑えた所で意味なさそうだが。
コウガミは公安を離れて、一匹狼となってキリシマと決着をつけることにする。
というわけでそろそろ物語はクライマックスへ
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第十話
ギノザのサイコパスは悪化しもう一歩で、犯罪者予備軍判定になりそうだったが、それでも捜査を続行するのだった。
ギノザが使えないとみたシビラシステムは新しい手駒を探していた。
そして、選んだのはアカネだった。
シビラはアカネがシビラシステムに肯定的であることを知っていた。
シビラの真相を知り激情するがシビラの説得に逆らえないアカネ。
アカネはシビラと取引をする。マキシマを生きてとらえたら、コウガミを殺さないと。
一方、コウガミはマキシマを追って遺伝子の研究所へ。
シビラとアカネとマキシマが語りまくって、マキシマも必死の追跡。
物語は緊張して最終回へ

あれ、カガリが生きているシーンが第九話であったはずだから、カガリ生きているよね?操られているのか?おそらくこれも映画「虐殺機関」につながる伏線かな?たぶん新編集版で追加になったカットだろうか
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第十一話(最終話)
なんか中途半端というかスッキリしないモヤモヤラストだった。
研究所でのラストバトルは、コウガミがキリシマを追い詰めて決着。コウガミ逃亡ということらしいがあやふやな描き方。これは第二期や映画化を意識しすぎたかな。結局のところは、
コウガミ:キリシマを殺して、国外逃亡か?
キリシマと決着はつけたものの人殺しとなってしまった?
キリシマ:殺されたらしいがはっきりと描かれてないので復活もありうる。
シビラシステムを崩壊させる目的は果たされなかった。
アカネ:シビラシステムに反発は感じつつも、殺されたくないのでしかたなく従っている。口先だけの反発は表明しているがシビラからみるとそれもシステムを改善するための研究には好都合
まさおかともみ:実はギノザの父親だった。いい感じのお父さんなのに息子のギノザとはいろいろと確執があったらしいが、キリシマとのバトルで死んでしまった。
ギノザ:犯罪係数が高くなりすぎて、監視官ができなくなり、執行官になり公安の仕事を継続することに
カガリ:厚生省ビルの地下で殺されたかのような描写もあったが逃亡したとされ、生きているかのようなシーンもあったので、映画などで再登場もありうる?

結局、欠陥があることが明白なシビラシステムは破壊されず、誰も幸せにはならないモヤモヤ、ウツウツラストだったな。
特にアカネのキャラには失望したなあ。執行官の人生なんてまるで自由も人権もないのにシステムが必要とか言っちゃうとか、自らが評価が高いから言えることで、あまりにも視野狭すぎ。
二期があるから、二期でどうなるかでしょうか

投稿 : 2014/09/30
閲覧 : 373
サンキュー:

10

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