どらむろ さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
主人公と幼女が迫害されても人々を守る辛いお話
主人公とヒロイン(幼女)が侵略生命体と戦う超人バトル系だが、守るべき人類に迫害される辛いストーリー。
敵は意思疎通出来ないタイプ、むしろ人間社会の方が腐っている。
可愛い幼女好きにはたまらない萌え要素ある一方、その幼女達が残酷な扱い受ける。
かなりダークで重い物語なので、無邪気に幼女萌えを期待していると、ガクっと鬱な気分になります。
※2014.07.17を修正。声優を上方修正。
{netabare}『物語』
延珠はじめ、非常に可愛い幼女沢山出てくる幼女萌えアニメとして一品級。
しかし萌えれば萌える程に、鬱な気分になってくる救いの無さ。
ガストレアという敵の脅威にさらされた人類社会で、皮肉にもガストレアに対抗出来るのがガストレアの影響を受けた「呪われた子」だけ。
呪われた子達は人類の切り札戦力な一方で忌まわしき敵の眷属と見なされ、根深い差別と迫害を受けている。
この設定は「デビルマン」を彷彿とさせる辛い設定だと思った。
とにかく呪われた子に対する差別が酷く、(心情的に分からないでは無いとはいえ)非常に胸糞悪かった。
そんな境遇でも人間を憎む事無く優しさを持ち続けるヒロインの延珠が健気を通り越して可哀想で仕方が無かった。
主人公の里見蓮太郎はこの現状に苦悩しながら「延珠たち呪われた子供が生きられる世界」に望みを賭けて、報われる事の無い死闘に身を投じていく。
その志は掛け値無しに高潔ではあるのだが、どう考えても先の展望が無いのは明白で、最初から最終回に至るまで、暗い気分になった。
視聴者の心情的に、人類敵視する影胤(かげたね)や最終回で復讐に囚われる木更さんの方に、どうしても傾いてしまう。
よって、蓮太郎と延珠が立派だとは思うも、どうしても共感する事が出来なかった…。
物語自体は悪くないのだろうし、これは好みの問題としか。
『作画』
幼女が可愛い。
戦闘は全般に暗くてグロいが、超人バトルとしての迫力は中々。
『声優』
梶裕貴さんの鬱屈した主人公ぶりは中々。
延珠役の日高里菜さん等、かわいい幼女役の層が厚い。
男性陣がかなり豪華。
『音楽』
OP・ED共に非常に良い主題歌。
OPはこの作品の主題に合わせて緻密に歌詞が練られていて、聴く程に燃える…が、本編で鬱になる。
『キャラ』
延珠ちゃんが良い子過ぎて、鬱になる。
最終回で誰かが電車に轢かれた際の自然な思いやりの優しさ、天使か!
だが私の心が汚れている為か、どうしても共感が出来ない…。
慈愛もここまでくると、微かな狂気を感じてしまう。
蓮太郎は立派な主人公だし、他の幼女も可愛い。
ティナちゃんがタコ焼きで「餌付け」されるシーンは非常に萌える!
そんな幼女達を迫害する非常に胸糞悪い人間多いのが難。{/netabare}