雷撃隊 さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：今観てる

月の光に導かれ、伝説再び・・・

１話の感想です。一見すると前作とほぼ同じ展開ですが原作コミックをピンキリまで完全再現しています。ナルホド、そうきましたか・・・
セリフ、カット割、背景の小ネタに至るまで芸が細かい。現在放送中の「JOJOの奇妙な冒険」と同じ方法論で潔い。30代の同窓会になりそうですが無理に今風に変えたら変えたで叩かれるだろうしこの方法は正解でしょう。月野うさぎが携帯やスマホ持ってたらなんか違う、と感じるだろうし。

三石さんのうさぎちゃん、感無量ですよ、はい。おかえりなさい、また会えて光栄です。同い年だったのに2周りも年下になっちゃいましたねー（笑）

なるちゃん、海野くん、基喜お兄さん、まもちゃん、ルナ、みんなお久しぶりです。まさに気分は十数年ぶりの同窓会。


前作は連載との摺り合わせで一話完結のオリジナルにポイントで原作基準のエピソードを挟む形式で一年のうち縦軸のストーリーが動くのは1クールと半分ぐらいでした。ちなみに前作でレギュラー全員が揃うのに30話かかったけど原作では2巻中盤で揃ってしまうので「うわ、早い」と驚いたものでした。当時のキャラグッズではムーン、マーズ、マーキュリー三人だけのイラストのものが多かったけど、今思うと貴重かも。今回は原作が完全再現されるなら26話でもかなりボリューム感のある長編のストーリーが期待できます。前作でアニメオンリーだった方、美奈子ちゃんの登場の仕方に、あっと驚くことになりますよ。彼女は原作オンリーのある役目を担っています。当時僕はアニメ～原作の順だったので衝撃受けました。

今後の予測と希望ですが東京タワー上空の戦闘や宇宙での戦闘なんかは是非今の技術で見たいポイントですね。月面でシルバー・ミレニアムを訪れるシーンも原作オンリーの名場面。ヴィーナスの専用武器である銀水晶の剣なんてアイテムも登場。反面、アニメではあれほどいい味出していた四天王がやられ役に格下げされる確立が高いことは残念。なるちゃんとネフライト様のエピソードとか名場面だったんだけど・・・
原作はザコ妖魔がほとんど出てこないのでいきなりボスキャラと対決なんですよねー・・・
この辺りはオリジナルエピソードで補完を期待。

原作で当時楽しみだったのが巻末のエッセイ「おさPのお部屋」。武内氏の近況報告やらキャラ人気投票やら講談社の時事ネタやらアニメスタッフの寄せ書きや有名漫画家のゲスト原稿と後書きにしては豪華で同人誌みたいで面白かったですねー。ゲスト原稿がこれまた豪華。只野和子氏、伊藤郁子氏、麻宮騎亜氏、藤島康介氏etc・・・
おさｐというのは講談社の編集者のことで後に太ってしまい「おさBUのお部屋」になってしまいます。この「おさBUのお部屋」を読んだあと本編を読み返すと散りばめられたネタがわかり面白さ倍増、というなかなか凝った仕組みでした。今作の一話では「ジュエリー・ショップおさP」ですね。そんなところまで再現してくれてるのは嬉しい限り。でもなんで必殺技の「ムーン・ティアラ・アクション」にあたる「ムーン・フリスビー」が「ブーメラン」に変更されてるのは謎。まあ本編に影響無いから構わないけど。


映像に関しては９０年代より鮮明でなかなか美しい。でもパソコンのモニターじゃどの程度の作画レベルなのかいささか解り辛い。テレビのデカイ画面でゆっくり楽しみたいですね。ゲーセンなんかもレトロな雰囲気でGOOD。あの筐体ゲーム、学生時代を思い出すなー。変身バンク、「ムーンプリズムパワー・メイクアップ」の掛け声であの高揚感、キタキタ感が半端無いですねー。やはりこうでなくっちゃ。でもBGMは残念ながら故・有澤孝紀氏の方がよかったなー、惜しい方亡くしたよ。ヤマト２１９９みたいに旧スコアのアレンジじゃ駄目なのかな？　旧作は頭に焼き付いて離れない名曲多かったのに。
アイキャッチのイラストはいい雰囲気。下敷きやポスターになったら欲しい。次回予告の「月の光は、愛のメッセージ」でまたまた感無量。全身にブルリと震えがきますよ。

広橋さんのルナ、意外と違和感無し。野島さんのまもちゃん、古谷さん意識してるなー。他のキャストの方々、あの鉄壁メンバーの後を継ぐの凄い重圧だろうな。前作五年に出演した方々、レギュラー、準レギュラー、敵キャラに至るまでアニメの歴史そのものと言える方々でした。僕も古谷徹さんと藩恵子さんのおかげで見始めたようなものだし。

主題歌はももくろだけど作曲はあのREVOさん。どうせならLINKED　HORIZON名義で石田耀子さんあたりをフィーチャーして欲しかったけど。ガンスリの時みたいにイメージアルバム作ってくれないかな。SHメンバー起用して。ちなみに深見梨花さんがSOUND HORIZONに参加してますよ。

今後の課題はかつての男女双方が自然に見られる魅力が出せるかどうかでしょうね。怪物アニメのリメイクということで重圧も凄いでしょうが当時不可能だった原作の完全再現に期待します。なんだかんだで楽しみなので。

さあ次回は亜美ちゃん登場だー、金元さん、一発頼んだぜ！！！

３話まで視聴。金元さんの亜美ちゃん、GOODでしたよ。久川さんの模範的二代目ですよ。イカやカチューシャ隊長のイメージが強烈だったけどあんなノーマルな（失礼）演技もできるんですねー、声優って凄い。２話はTV版と原作の中間みたいな感じ。パソコンのフロッピーがCDになってました。
マーキュリーの変身バンク、ムーンよりも前作に近くて良かったですねー。戦闘服は肩パッドが無しの原作基準ですよー。でも欲を言えば二話ではバンク入れるより原作基準のシャボン・スプレーを無意識に放出、視界が回復したら変身した自分の姿にビックリ、というほうが効果的だと思うんですけど・・・

３話、レイちゃん登場編。レイちゃんというより前作のせつなさんみたいだよ、あれじゃ。まあアダルトな感じで悪くはないですが・・・
少し気になった点として原作コミックのキャラデザとセル画の相性の悪い箇所が目立ちはじめた。二色刷りの時は気にならなかったんですけど。メインキャラはともかくエキストラや背景とのバランスが悪いのが気になります。
一話完結のエピソードだったらある程度バラつきがあっても気にならなくてもこれから全編が旧作の重要エピソードの拡大版ともいうべき展開になるので作画崩壊はしないで欲しいですね。かつての佐藤、幾原コンビがいれば安心なんだけど、あの連中は格が違うと言ってる限り前作は超えられないだろうし・・・。まあ今のところヤマト２１９９みたいなコレジャナイ感はしないのでいい感じです。

話が進んだらまた感想かきます。

全員集合したところで追加の感想です。原作とオリジナルのミックスされたシナリオが良い感じです。四天王が生存していて嬉しいですなー。チームも勢揃いしたし賑やかになってきました。このキャスト、かなり良質の2代目で不安もどうやら杞憂に過ぎなかったようで。ちゃんとセーラーチームになってます。洋画でいうところのエイブラムス版スタートレックみたいな感じですね。シャトナーやニモイやケリーじゃなくてもカークやスポックやドクターになってるように金元さんや伊藤さんや佐藤さんでも亜美ちゃんやまこちゃんたちになってます。

美奈子ちゃんとクンッァイトの表情に気になる伏線が・・・。原作の裏設定が表面に出るのか・・・。もしかすると四天王においしい役目が回ってくるかも。次回はいよいようさぎちゃん覚醒だ。原作3,4巻の部分がどうアレンジされるのかが非常に気になる。結末は解っていても意外と先が読めない展開で楽しくなってきましたねー。