とろろ418 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
仄暗い道の先へ
【1話感想】
劇場版作品のようなクオリティの高さの上、掴みもバッチリ。
上々な滑り出しと言って良さそうです。
ただまあ、掴みが強いということは右肩下がりになる可能性も低くないのと、
現段階において割と展開の先読みができてしまっている点が不安材料でしょうか。
とりあえず今期の中では注目作品として挙げて良さそうです。
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【前半(~12話)の感想】
まず幕引きについて。
私的にはインパクト勝負の演出だと思っているので、今となっては評価しにくいですね。
大きく予想できる2つの展開のうち、片方は既に使用してますし、
もう片方は上手くやらないと、ただの愚策になりますし。
この作品に限らず、今後使用する側はもう一捻りしないと厳しいと思いますね。
内容について。
思っていたよりもコンパクトな印象です。
このタイプに共通しているのは、設定と物語の規模が釣り合っていない点。
(今作の場合は前者が宇宙規模、後者が隣国規模)
単体だと大きく見えるイチゴでも、更に大きな器に乗せるとアラ不思議。
私的には、器:中身=10:8ぐらいがオススメですね。
残りの2は余白で、視聴者側には語らずに、想像を膨らませてもらう部分です。
その他の細かいところについて。{netabare}
・キャラ
掘り下げがあまりなく感情移入などは難しいです。
特に主人公は冷静+高スペックとそれを助長してしまうタイプなので、
視聴者視点と成り得る相棒キャラを配置した方が良かったと思いますね。
あと全体的に脇役が薄い印象。
・音楽
ここは文句なしに評価できると思います。
・ロボット
正直イマイチ。魅力的じゃない。
ロボット作品というよりは、兵器としてロボットが使われているだけ。
かと言ってそれがロボットである必要性があるわけでもなく……。
立ち位置の微妙さが仇となっている気がします。
・物語
前述の通りの小規模感、巻き込まれ型シナリオ、冷静主人公と陰の属性が掛け合わさっているため、閉塞的です。
その分が戦闘シーンでの解放感に繋がっていますが、最終的に残るのは物語のため、
後半でしっかり火を点けないと、作品への良い印象付けは難しいと思いますね。
{/netabare}
(2014.9.22)