animeneko さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ピカレスク・ロマンになるといいな
(総評)
原爆を爆発させてまでのテロ事件を扱いながら人を殺すことは避けようとする奇妙なテロリストを描く不思議なお話だった。
途中から出演するハイブの役柄がいまいち、立ち位置とか目的が不明確でちょっと残念。あれじゃ単なる尺稼ぎのドラマを作るためだけの役だな。
ハイブといいリサといい、この監督さんは、女性の描き方がいまいち魅力的にできてないかなあ。
あとは、昭和テイストとでもいうか昔のテロ映画の雰囲気が濃厚で、ちょっとセンスが古いかなあ。
ナインやツエルブ、ハイブ達は人体実験の犠牲者なんだけど、その悲しさや悲壮感みたいのはあんまり描かれてなかったのでちょっとそこが軽くて感情移入できなくて残念。
でも見たあとの後味は悪くないかも。
アニメで原爆扱った貴重な作品か。
絵柄がとてもキレイに描けていたし、音楽もあっていてナイスですね。
(以下過去の感想)
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いきなり冒頭で、原発からの核テロ?やばそうな物質の強奪事象
高校生テロリストコンビが都庁を爆破壊滅させる驚きの展開
正義がどうとかいうようなお話ではないようなので、悪人が活躍する痛快ドラマになるとおもしろいかも
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第二話視聴
作中で、ユナボマーと沢田研二が出てきたから「太陽を盗んだ男」を
知っているわけね、スタッフは。んで、一話の冒頭で核施設から盗んだ物質が
プルトニウムであることが明かされる。核テロやることが確定ね。
おもいっきり社会派サスペンスアニメやん。
よく作ろうと思ったねえー
どんな動機で、どんな目的のテロなのか?爽快に展開するのかウツウツといくのか、どんな着地点にいくのか、とりあえず見てみよう
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第三話
警察の柴崎がスピンクスの出したなぞなぞを解いて、爆弾を事前に処理。
警察が一矢報いた。
スピンクスの過去はどっかの施設で特殊な教育を受けていたせいなのか
警察がやられっぱなしではなく、スピンクスとの頭脳戦をやっていくなら、社会はサスペンスとして緊張感を持って鑑賞できるかもしれない
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第四話
回収した爆弾からスピンクス逮捕につながる証拠が見つけられない警察。
スピンクスの手がかりを求めて柴崎は青森の核廃棄物処理工場へ
新しい挑戦状が届き、再び緊張する警察
こんどは謎解きがまにあわず警察失敗。
家出して行くところがないリサを助けるトウジ。
スピンクスの二人はなぜテロを仕掛けるのか?彼らは成功するのか?
リサの運命は?
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第五話
リサをどうするか相談するスピンクスの二人。リサがやっかいになりたいようで勝手に料理を作るが大失敗。
新たなスピンクスのなぞなぞは警察の捜査ファイルに関するものだった。
彼らの爆弾を仕掛けた場所には特定の団体との共通点があった!
彼らはテロリストではない。
消火器爆弾を仕掛けたのに警察になぞをとかせ爆発させないようにするスピンクス。
新キャラ登場。何やらスピンクスを知っている様子。
警察に爆弾処理をさせず、携帯を不通にする。爆弾処理のために急遽電車へ向かうスピンクス。彼らの目的はテロではない?
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第六話
新キャラのハイブはスピンクスのナイン達と子どもの頃は同じ施設にいたらしい。ハイブは危険なゲームがやりたくてしかたないらしい。
スピンクスと警察との勝負と思いきや、ハイブは警察を止め自らが指揮してスピンクスを追い詰めるつもり。
警察の柴崎達は独自に行動することにする。
ハイブが仕掛ける爆弾を処理するために捕まる危険を犯してでかけるスピンクスとリサ。
おもしろくなってきた
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第七話
空港をチェスの盤面に見立てた人間チェス。チェックメイト地点に爆弾がある?というわけで空港内を走り回るナインとツエルブ。ここでリサが切り札となってナインはハイブに迫る。
ハイブの目的はよくわからないが、ゲームを楽しんでいるだけなのか?
お金でもテロでもなくナインへの復讐とかかね。壊れた人みたいだ。
リサが捕まって、爆弾で殺されそうになるところを、間一髪、救出する
スピンクス。
テロアクションぽい展開だな
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第八話
ナインと柴崎の妨害で、ハイブの爆弾は犠牲者なし。
しかし、柴崎たち警察のメンバーは、勝手な行動のため謹慎処分になってしまう。
ハイブはナインの隠れ家に爆弾を送りつける。これってどうやって隠れ家みつけたんだろう?リサの身分証明書はハイブが持ってたけど?リサの顔から
どこからか尾行して隠れ家を突き止めたのかな?監視カメラで監視してたかし、諜報部隊らしいからそういうことだろう。それにしてもハイブのやっていることは爆弾を二度も爆発させている。もうこれ、ハイブがテロリストだね。
柴崎の娘は、大学の理工学部に言っているのか。プルトニウムから爆弾が作れるか?というよくある核テロのお話。プルトがあれば原理的には作れます。
ナインはハイブの介入で、「計画」を早めるつもりなったみたい。
柴崎は、新進平和党がやっていた?秘密の計画について調査を開始する。
この計画は子どもたちを集め、何か?をしていたらしい。
リサがハイブに捕まっちゃった。。
別にこれなら最初から、ナインの目的がバレてもいいような気がするな
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第九話
ついにスピンクスの過去とアテネ計画の全貌が明かされた。
スピンクスとハイブは人工的に優秀な人間を作る人体実験計画の生き残りだった。だからみんな優秀なのな。
リサを助けようと命がけのツェルブ。彼らが盗んだのはプルトニウムにではなく日本が密かに隠し持っていた原爆だった。
しかし、なぜハイブはナインに復讐したいんだかよく理解できん。
スピンクスも復讐が目的ならあんなテロする必要なさそうな気もする。
寒い国の音楽ってなんだろう。
マミヤ議員とか出てくるかな。
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第十話
突然、警察を訪れるナイン。警察に出頭して、柴崎に会わせろという。
そして、記者会見を開くことを要求。要求を聞かなければ爆弾を爆発させると。
一方、柴崎はマミヤ議員を訪ね、アテネ計画の目的を問いただすのだった。
ぶっ倒れてしまったハイブは病院へ。
残されたツェルブとリサは呆然とするが。
病院で意識を取り戻したハイブはナインを取り戻すために強行策を取る。
記者会見ができない場合はナインは自動的にメッセージを送り、爆弾を起動するようにしていた
ハイブについて書くの忘れてたが、ハイブ死んじゃったんだよね。何がしたかったんだろう、この人は。ナインと遊びたかっただけ?どういう経緯で、米国組織を指揮しているかも描かれなかったが、なぜその組織を裏切ったりムチャクチャやったのか?死期がせまっているというだけでは説明がつかないような
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第十一話(最終話)
大きな破綻もなくお話がまとまった。
原発を爆発させるも成層圏でだったため、日本の電子機器を破壊しただけで終わった。アテネ計画の真相を全世界にテロを通じて知らしめること、みんなに自分達のことを知ってもらいたかったのがナイン達の願いだったのか。
ナインとツエルブとリサが最後に遊んでいるシーンよかったね。
ツエルブがリサに「自分たちには親がいない。施設で育ち、誰にも必要とされなかった」といったことで、彼らの願いは、誰かに認めてもらいたかったんだろうなとわかる。結局、ツエルブもナインも死んでしまったが願いだけは叶えられた。