景禎 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あにさま
ライトノベルのアニメ化作品です。
冒険アクションファンタジーギャグ。最後の「ギャグ」を付けさせて頂いたのは私の主観です。顕なギャグ要素はありません。ですが、マジな顔してサラっと流される会話が笑えるってところが多々有り、そういう意味です。
ガズ帝国皇帝(魔王みたいなもの?)の娘チャイカは、父を弔うために世界に散らばった父の遺体を集める、というお話しです。{netabare}タイトルどおり、チャイカは棺をかついでおり、棺の中にはガンド(魔力を使った武器みたいなもん)が入っている。彼女は、森の中で猛獣に襲われていたところを助けられた、通りすがりのサバター(戦闘を専門にする傭兵的な職業)といっしょに父の遺体を捜し求める旅に出ます。{/netabare}そして行く先々でいろんなことに巻き込まれる・・・というようなお話し。
世界には魔法という力が存在して、魔法師はガンドという機材に魔力源を込めることによって魔法を使うことができます。魔力源は鉱物みたいに地下から採掘されるものもあり、お金を出せば街の商店でも買えます。{netabare}思念や記憶みたいな心の働きも魔力源として使えます。強力な思念の塊であるガズ皇帝の遺体は、超強力な魔力源ということになってます。{/netabare}移動手段として、大型のキャンピングカーみたいな乗り物が使われますが、これも魔力を動力源にしています。
・・・ファンタジーものとしてはよくある世界観です。
作画は、背景やキャラとも美しく、戦闘シーンの動きも悪くない。ストーリーの進み具合もちょうどいいし、物語の内容もテンプレのワリには結構引き付けるものがあるように感じます。音楽もOP、ED、BGMとも悪くないですね。大きな欠点もなく、全体的に平均点以上の優等生作品だと思います。
しかし、わたし的に最大の魅力は、主要人物のキャラ。とくに、主人公の妹(アカリ)。典型的な巨乳美少女で無表情キャラ、それでいて戦闘力は高く、そのうえ極度のブラコン。このままだと近親相姦的作品になってしまいそうですが、そうはなっていません。
ブラコンなのだが、どこかずれている。本当はブラコンではないが、ブラコンに憧れてブラコンやってます、みたいな?実は極度の天然ボケなのだが、本人は自分をツッコミキャラだと思っている。妹は兄のボケにツッコミを入れてるつもりになっているが、実は・・・。ほっとけない兄をサポートするしっかりもののツンデレ系妹のつもりになっているが、実は・・・。
あまり頻発しませんが、この兄妹のボケ、ツッコミがたまに見れて、それがギャグ的にこの上なく面白い、というところが、私のこの作品の最もお気に入りな点です。というか、わたし的に、このアカリのキャラがこの作品の命ではないか?とまで思います。
物語は数々のナゾを孕みながら二期へ。、有りがちではありますが、そのあたりの引きもいいですね。たぶん、二期も見るでしょう。