お湯掛けてメデューサ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
新宿御苑に行きたくなる
素晴らしい。
もう言われつくされてると思うけど、
本当にキレイだ。
音楽、背景、雨の表現、話、
もう、もう!という感じ。(形容力不十分につき)
DVDかBDの特典を見た方なら分かるけれど、
背景の密度、雨と人物の色彩表現はかなり従来のアニメ作品とは
一線を画しているらしい。
新海さん本人が、「こんなに(背景)描きこんで何やってんの」と言っていた。
そーゆーレベルでスタッフの気合が入っていた。
そして雨の表現。
池や水たまり、木の橋やアスファルトに降る、雨。
この作品を象徴するものだろう。
「この作品で梅雨(雨)が好きになりました」というのは良く聞くが、
自分もそれらに違わず好きになった。(荷物が濡れるのはいや)
そして人物の色彩表現。
東屋の下、周りの緑でユキノやタカオが緑っぽくなったり、
桃色になったり。
これがかなり独特で発明的なものとのこと。(前述の特典にて言及あり)
音響もすごく素敵だ。
BGMもきれいなピアノ曲(っていうのかな?)で、
BGMでなくても、環境音(主に雨音)だけで処理されているシーンも良かばい。
そして何と言ってもラストシーン。
タカオの心の叫びが吐露されるシーン。
入野さんが良い演技をしております。
いやぁ、良い……。(形容力不十分)
さて、小説の存在はご存知だろうか。
月刊誌[ダ・ヴィンチ]で連載されていたものが一つにまとまった書籍が出ている。作者は新海さんご本人。
自分は購入し、当然読んだが、はっきり素晴らしかつた。
ファンにはたまらない内容だ。
アニメと同じ時間軸を様々な(ほんとうに様々)キャラ視点で描き、
アニメでは語りきられなかったキャラの心情や起こっていた事実が描かれている。これを読んだ後にもう一度アニメを見るのを全力でオススメする。
しかし、小説はそれだけで終わりではない。
アニメの時間軸の後、具体的にはあれから5年近く後の話が描かれる。
もう言っちゃうと、ユキノとタカオの再開まで描かれている。
死ぬほど救いのある内容だ。
ただし一つ注意。
アニメの方でも若干あったが、人によっては小説版にキツイ苦味を
おぼえるかもしれない。いわゆる[現実]のとでもいうか…。