rurube さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
どうなるのか。
微妙に人気があるらしいことは知っていたが原作は読んでいなかった。
でこの話明らかにデビルマン。デビルマン好きな自分としてはこれからどう解釈がなされていくのか楽しみ。でも永井豪の境地にまで到達できるのか不安でもある。
永井豪の作品すごく好きだがこの人の考え・思想が分かるのはススムちゃん大ショックだと思う。短編集だからめちゃ短い。内容はある日突然親たちが子供を殺し始めた。ススムちゃんは大人に見つからないように下水道に隠れるのだがそこで学校の友達にで出会う。大人と子供たちの間にあった愛情が世界中で切れてしまったんだという結論に到るがママを信じるススムちゃんは大人に見つからないように家に帰る。そこにはいつもと変わらず料理をしているママがいる。ススムちゃんはママに抱きつくが次のシーンで首と胴体が離れたススムちゃんの死体が転がって終わる。
社会や大人との繋がり、人との繋がりは目に見えない一本の糸でしかない。それは細くいつ切れても全く不思議は無いのではないか。東京喰種はまだ2話しか見ていないがこれが核に来る話だと勝手に思っている。というかそういう話じゃ無いとただのびっくり人間になってしまうし。カネキは人でもなく喰種でも無い存在になった。彼は昨日まで社会と人と繋がりのある普通の人だったはずだ(普通の人って何?になるんだけれど)。しかし今の彼は何何者なのか?自分の正体がわかった時に何をすべきなのか。
デビルマンも人でも悪魔でもない存在がデビルマンであると描かれたが最後にはそれも覆された。デビルマンが人を殺しながら言った「お前らこそ悪魔だ」(半覚え)は有名なセリフだがこれは読者に対して言っている。私たちの作ってきた社会との繋がり人との繋がりが切れた時に人はどうなるのか。さらに言えばそんな繋がりって本当にあるのか、あるのならなんの意味があったのか。根源的な問がある。
個人的に好きな話だし期待もするが今の時代に永井豪のような作品は描きにくいと思う。好きな事してわけ分からないけど凄い作品になる事を期待している。