智慧ノ輪 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
個人用メモ
【制作】
エイトビット
【CV】
雪村あおい - 井口裕香
倉上ひなた - 阿澄佳奈
斉藤楓 - 日笠陽子
青羽ここな - 小倉唯
{netabare}
※登山をテーマにしたアニメ。
主人公が登山初心者という設定なので、出てくる専門用語もきちんと説明されており、全く登山の知識がない自分でもすんなり見れた。
3分という短い時間なので、ちと物足りない気が…もっと見たかったなぁ。
細かいけど、ひとつ気になった点。
話数を○○合目って記述してるんだけど十合目って山頂の事だよね?
最終話の「十二合目」って山頂より上じゃねーかよwww
{/netabare}
ここから先はネタをネタとして見れる人のみに閲覧を許可する。そうでない人は4月1日(エイプリルフール)にしか読んではいけない。
{netabare}
『ヤマノススメを観る前に』
まず、こちらのデータを読んでみて欲しい。
※登山が趣味という人間の200年後の死亡率は、ほぼ100%である。
※人里離れた山奥に、産まれたばかりの乳幼児を放置すると、最悪の場合死に至る。
※健康な成年男子に何も持たせず、世界最高峰のエベレスト山頂に放置した実験では、85%の被験者が30日以内に死亡した。
※日本における重大事件の犯罪者の約6/47は、出身の都道府県に「山」の文字が入っている。
※標高3000Mを越える山の山頂にて自動車を運転した場合、重大な事故が起こる可能性が極めて高い。
※登山中に重大な事故に遭い重軽傷を負った8割以上の人が、「山が無かったらこんなケガはしなかった」と述べている。
(民明書房「ヤマ、ダメ、ゼッタイ。」より)
…以上は山の危険性についての記述の、ほんの一部である。
また、こちらの記事も興味深い物と言えるだろう。2001年に英国のハーフォードシャー大学が行った「世界で一番笑えるジョーク」にて2位を獲得した作品である。こちらも読んで見て欲しい。
シャーロック・ホームズとワトソン博士はキャンプに出かけた。二人は星空の下、テントを張って眠りについた。まだ暗い時間に、ホームズがワトソンを起こした。「ワトソン君、上を見て! 君の推理を聞かせてくれたまえ。」ワトソンはちょっと考えて答えた。「無数の星が見える。」「そのことから何が分かるかね、ワトソン君?」ワトソンは答えた。「この大宇宙には何百万もの銀河とおそらくは何十億もの惑星がある。占星学的に言えば、土星が獅子座宮に入っている。測時法で言えば、今はだいたい午前3時15分だ。神学的にならば、神は全能で、ぼくたちはちっぽけで取るに足らない存在だ。気象学的には、たぶん明日はよい天気だろう。」
ホームズ:「バカ! 僕たちのテントが盗まれたんだ!」
…このジョークの舞台に注目してほしい。「山にあるキャンプ場」なのだ。つまり、自然災害だけでなく人的災害(この場合はテントの盗難)の危険も山には存在するという事を暗に含めたブラックジョークでもあるのだ。
ここまで読んだ賢明な読者の皆さんならば、山の持つ危険性が十分に分かったであろう。
その「登山」というとても危険な物を、あえてテーマにしたアニメ作品が、この「ヤマノススメ」なのだ。
一見、ほのぼのとしたアニメに見えるのだが、その実は、女子高生達の生命を賭けた「登山」への挑戦を描いた壮大なスケールのアニメだったのである。
このアニメを視聴する際は、以上の点を踏まえ、しっかりと事前に心の準備をし、主人公達の挑戦を噛み締めて見て欲しい。
{/netabare}