bana-g※更新減 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
シュタゲによって産み落とされ、シュタゲによって殺された哀れな子
◆◆総評◆◆
・つまらん.....ってことはない。
初見ならガンヴァレば最後まで観れる。でも二度目は無いかな。
次回こそは面白くなる、次回こそは面白くなる、次回こそは、、、と後半の展開へ無駄な期待をしている間に終わった。
シュタゲの世界との関係が仄めかされていたからだろう。なんたる「面白いはず詐欺」。
序盤の凡庸なエピソードに耐えた先にカタルシスを求める作品なのだと勝手な期待をしていると大きな
しっぺ返し...とまでは言わないが、少なくとも肩透かしを食らう事は必至。
◆キャラ(デザ)・演技◆
・あき穂の髪型は好み。女の子のアップっていいよね。
・SF設定のはずが重力に逆らう非科学的なフラウの髪型で草不可避。
名塚さんリア充っぽいのにヲタ役を全力投球おつかれさまです。さぞ言い馴れなかった事でしょう
・ガンヴァレルかっこいいやん(小並感)
・教頭のキャラ、ブレ過ぎ。ああいうのはツンデレではない。ご都合主義。
・ご都合主義と言えば終盤でガンツク整備するのに突如集まってきたクラスメイトら。ゴミ捨て頼まれただけで「キルバラ勝てたらね」と返す奴に人望があるとは思えない。あき穂にしろ、海翔にしろ、ロボ部以外との絡む描写が薄すぎんよ。描かないならストーリーの歯車へ安易に組み込むべきではないな。
あ、項目から逸れた。
・てかなんで 瑞榎さん{netabare}死んだし。特に必要とも思えん。考えた奴はミスチルのHEROの歌詞(2番)を熟読しろ {/netabare}
◆ストーリー(整合性・傾向・好みの度合...etc)◆
・酷い
・未回収伏線もしくは説明不足等々の突っ込みどころは他の方のレビューを参照。
多すぎていちいち言及するのが面倒くさい。似たような点が気になってる方多数なので。
・前半好みだったのに、加重積載で転覆した。それなんてセウォル号?
弱みを握って昴を巻き込み、淳和を引き込み、芋づる式にドクを抱き込み、ガンツク1を作る為だけに万難を排す猪突猛進型利かん坊あきちゃんを、言葉にはださないけれどやれやれ系の海翔がフォローし時に突破口を開いて、そこにソフト面で抜群の才能を持つフラウの能力が加わる。
ロボ部に理解があり、普段は無能でもやるときゃやるミッチーも顧問についてくれてるんだから、其々の過去と周囲との問題を掘り下げてくれれば、青春学園モノとして万博あたりをゴールに充分面白くなったはずなのに。
シュタゲの看板が重荷としてしか働いていないのが残念でならない。
世界線を引き継いでいるなんて事前情報さえなければ、視聴者が過度な期待、下手な先入観を抱くことも、ましてシュタゲとの完成度のギャップに落胆をすることもなかったはずだ。しかし、シュタゲとまったく無関係ではここまで興味も持たれなかったはずであろうから、その辺は痛し痒し。
セカイ系をやるならしっかりと根回しをしてください。関係ある伏線を張ってください。伏線はちゃんと回収してください。話が大きく飛躍すること、スケールが大きくなることは内容が雑になる事の免罪符ではありません。
些細な設定の不足が致命的欠陥を生みかねないからこそ逆にしっかりした軸が必要になると思うんです。シュタゲよろしく終盤で怒涛のどんでん返しを狙う作品にしたければ核となるシナリオを徹底して練るしかなかったです。欲張るから、限界積載量を無視するから沈むんです。
プロットの段階で破綻していたので演出等々でのリカバリーは不可能でしたね。どうみても泥船でした。積載量うんぬん以前の問題でしたどうもありがとうございました。
◆音楽◆
・林ゆうき = ネ申!!
リーガルハイでもガンダムBFでも、そしてこの駄作でもあなたの音楽だけは輝いていた!!
・「咆筺のメシア」←MADで使われそう。割と耳には残った。
◆演出・特徴◆
・ロボらしいメカニカルな演出が乏しかった。フラウのPC周りや君島の研究関連はそれっぽくはあったけれど、
本来ならば最も力を入れて描くべきガンツク1・2の制作過程がまるっきり蔑ろ。気付いたらできてました。ザンネン。
・何時間も何時間もゲームに通話にSNSにカメラ機能に、バッテリー切れとは無縁そうで
田舎の高校生でさえ誰でも持っているあの化物タブレットを僕にください。