かげきよ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
よさこい美談
ごくごく平凡な少女なるが、異国の少女ハナに導かれ、
『よさこい』の世界へと踏み出していく物語。
どうやら鬼門ともいえる『きらら系』。
花びら舞う作画は綺麗だけどやっぱり萌え系人物は苦手…
序盤は何だか『けいおん』? これは日常系か? 無理かな…
なんて思っていたら妖怪:牛若稲荷(なるは妖精というが)の登場で雰囲気が変わった。
その後の転校イベントはお約束で平凡ではあったが
明るく前向きで真剣に頑張っている勧誘活動に心が動き始める。
「ハナってスゴく良い娘じゃないか~!」そう思えてきた。
…あれ、出会いから心境の変化まで「なる」ともシンクロしてるのか?っとも気付く。
『よさこい』自体はあまり知らない世界だが
その舞の美しさは知っているし、そこに至る努力も想像は難しくない。
少々興味が沸いてきた。
何かに必死に打ち込む姿が見られるのなら視聴し応援するしかない。
【総評】
苦手のきらら枠でしたが単なる萌えに止まらずちゃんとしたストーリーがあったので
まずまず楽しめましたが、
どうしても作画や女の子オンリーの設定に馴染み切れない所もありました。
特に気になったのはまつげ…画が好みなら感動出来たかもなという気もしますが
こればかりは好みの問題なので仕方ないかな。
話としてはかなり美談。
「君達、親姉妹友人ともう少し話しておきなさいよ!」と言いたくもなりますが
そのお陰で綺麗な話に仕上がっています。
ただ不安に落としそこから持ち上げる演出パターンが同じで
代わり映えない波の繰り返しになっていたのでもうひと工夫欲しかったです。
また「よさこい」についての掘り下げも物足りなく感じました。
少女達の悩みや葛藤がメインなのは分かりますが
あまり知られていない題材の奥深さも知りたかったですし、
1回位はラストまでの振り付けをみっちり見てみたかったです。
…ラストは音楽と共にもっとがっつり踊りを見せても良かったんじゃないかな?
もう少し「よさこいならでは」を味わえたらこの作品の価値が上がったと思います。
個人的な好みとはちょっとズレてしまいましたが
青さ若さのこそばゆさじれったさがありつつの成長物語として
標準はクリアしていますので青春物が好きなら楽しめる作品だと思います。