退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「うちら別に付き合ってないよね」m9(^Д^)プギャー
「イヴの時間」を制作した「スタジオ六花」のHPを観てて気になってた作品です。
舞台は主に教室。
普段接点のない男女があるきっかけで同じ「世界」を少しだけ共有します。
こういうの観てていつも思うけど、小~高校生っていうのは本当に生きる世界が限られているというか。
部活や習い事や、高校生になればアルバイトもあるかもしれないけど、それでもやはり限られている。
その中で同じ世界を持っている人はごく僅かだと思います。
ある程度相手に合わせたり、合わせてもらったり。
バラバラなんだけどかたまろうとする、教室という箱の中で雑多になっている雰囲気が物凄く上手に演出されていると思いました。
本作は、特に独特の世界を持った(というか、持ってしまった)樹里という女子生徒と、絶対音感を持つアニメやラノベが好きな彰男という男子生徒が話の中心人物。
眼鏡の女の子が樹里のことを「高校デビュー」であるとポツリと発言します。
変わらずにいることも、高校デビューや大学デビューなんかも、その世界で生きていくための術なんだよなぁとぼんやり思いました。
アニメ的に言えば、かなり大きな事件や問題があるわけではありません。
どちらかと言うと静かに話が進んでいきます。
まぁでも実際は教室の中で女子が男子を平手打ちにしたりしたら、皆好き勝手噂して、結構大きな話題になりますがね。
私の予想では同じ夢を共有したし、絶対音感でアニメが好きな主人公だから、「あの歌を耳コピしてきちんと曲にして、それに乗せたPVを作ろうよ!」的なことを言い出すのかと思いましたが、全然違いましたw
そんな展開だったら作品の空気も崩れるし、普通に考えてありえませんね、はい。
決してストレートにこれが伝えたかった!と主張してくる作品ではありません。
しかし、今の自分の学生生活、または過去の自分の学生生活を思い出して、人それぞれ何か感じることが出来る作品なのではないかと思いました。