CountZero さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
わたしが思い出したのは…
高橋留美子先生のメゾン一刻でした。
可憐なヒロインに想いを寄せ続ける、オクテな主人公。
個性豊かな隣人たちは、二人の恋模様をおもしろおかしくも暖かく見守り、舞台は閉じた共同住宅。
あの恋愛漫画の傑作との共通項もたくさん見つける事ができるので、思い出した方は少なくないのではないかと思います。
でも本作で私が胸をギューって締め付けられたのは、宇佐くんと律ちゃんの恋模様よりも、本好きな律ちゃんの姿。
本が好き。
別に一人が好きなわけじゃない。
でも読んでるとき周りの事は目に入らなくなっちゃうし、読みたい本がたくさんあるからどんどん読んじゃう。
休み時間だって読んじゃうから、当然周りともちょっと距離ができちゃうけど、大好きな本を読んでると一人でいる事は全然気にならないし…。
…やっぱり自分は一人が好きなの?
若いですねー
青いですねー
でも正直、高校生のときの自分を思い出してちょっぴりセツナトリップしました(*´∀`)アハハ♪
本好きの心理を丁寧にリアルに描いていたので、とても好感が持てます。
わたしは律ちゃんを見ながら「そうそうあるある」って結構共感してました。
あと、この作品は背景が綺麗です。
ちょっと新海誠監督作品を思い出す感じで、光の表現と色使いがとても綺麗。
お話もバランスが取れているので、飽きる事なくいろんな人が楽しめると思います。
あえて言うなら、原作の連載が青年誌という事なので作品の中で出てくる下ネタはちょっと大人向けかな。
二期も期待したい良い作品なのでおすすめです。