「それでも世界は美しい(TVアニメ動画)」

総合得点
77.2
感想・評価
1160
棚に入れた
6492
ランキング
639
★★★★☆ 3.8 (1160)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.9
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

OZ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

雨に唄えば

原作の漫画は読んだ事無いが
なかなか面白いと耳にしたので
観てみる事にした2014春アニメ

■雨に唄えば■
男勝りなヒロイン ニケ
歳相応には見えない11歳の少年王 リビ。

二人のストレートなラブロマンスと
ファンタジー溢れる世界観で彩られる
『それでも世界は美しい』

原作は少女漫画なのだが
コテコテの感じでは無く
コメディ寄りになっている為
どちらかと言えば少年漫画に近い感覚は
男性でも入り込み易い。

「晴れの大国」や「雨の公国」
舞台背景もパッと見で分かる上に
物語の軸がしっかり整っているので
安心して観ていられる構成である。

一方 矛盾してしまうが
良くも悪くもブレない展開になっており
意外性は無いまま
一つのイベントが収まってしまう。

ニケが窮地に陥っても
「何だかんだで無事なんだろうな」と
"波乱が波乱に見えない"展開は
王道故の難点だろう。

観ていて気恥ずかしくなるくらいのニケとリビ
雨に唄えば唄うほど
二人の愛はゆっくりと育まれていくのかもしれない。

■アメフラシの歌■
今作品の重要な場面に用いられる儀式。

「私欲や個人の愉しみのために行うことは通常禁止されている」との事で
神聖なモノとして扱うと観ていたけれど
最初だけはともかく
段々と軽く扱われた様に見えたかな。

例えば第3話 ニケのお披露目パーティーで
アメフラシの歌を余興の為に要求される場面がある。

雨降らしをおもちゃ扱いされるのは嫌だと
頑なに拒むニケだが
あっさりパーティーで披露。

勿論 ニケの本意は
リビの心を潤す事であるのは分かるけれど
私利私欲などで軽々しく使うものではないと
ババ様の教えがあったので
神秘的な儀式として
ここぞの場面のみで扱ってもらいたかったものである。

■OPの変化■
ストーリーも然る事ながら
印象に残ったのがOP。

「BEAUTIFUL WORLD」の曲そのものも良いけれど
細かい演出で毎回楽しませてくれた。

第1話のOPはニケしか登場しないのだが
2~3話とストーリーが進むにつれて
少しづつ変わっていく。

最も違いが分かり易い場面は
冒頭 階段の手摺りをニケが滑り降るカット。

2話目まで階段には誰もいないのだけれど
3話目から3人のメイドが登場。

次の廊下の場面では4話目以降になると
ニケの着ているピンク色した衣装が
白のドレスに変化していく等
他にも多々変わっている点はある。

前回までの内容を踏まえており
さり気なくネタバレをしているOPが多い中
先入観を持たずに観れる配慮はありがたいものだ。

反対にEDはシンプルな作りとなっているが
キャラクターのカットに合わせて
声優さんの名前が表示されるので
どの役を誰があてているのか分かり易い。

OP ED共に親切な工夫は
観ている側として嬉しいものである。

■あとがき■
観ないジャンルの作品だから
期待はしていなかったけれど
日常系作品とは違う癒やしで
思っていたより面白かったよ。

深夜アニメってよりは
世界名作劇場で放送しても違和感ないな。

それにしてもアメフラシの歌を唄う
ニケ役の前田玲奈さんは良い声してたね。
つい 聴き入ってしまったよ。

雨は好きじゃないけれど
これから雨が降る時に
何処かでアメフラシの歌を唄っているのかな?なんて考えると
まんざら雨も悪く思えなくなったね。

満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6)

投稿 : 2014/07/07
閲覧 : 302
サンキュー:

57

それでも世界は美しいのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
それでも世界は美しいのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

OZが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ