どらむろ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 1.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全73話の長編ロボットアニメ。駄作だが魅力あり
1979年~81年まで全73話も放送された古いロボットアニメ。
長期放送なのは玩具が大ヒットしたからなのだが、アニメとしての評価だと、冗長過ぎる感も。
作画もストーリーも、タツノコプロの前作『ゴワッパー5(ファイブ)ゴーダム』に見劣りする。
73話の大長編という事もあり、70~80年代のロボットアニメが余程好きな人以外には、オススメ出来ない。
けれど大長編ドラマならではの魅力もあり、ロボットアニメ好きならば一度は観て損は無いかも?
{netabare}『物語』
一進一退の攻防繰り広げつつも「太陽のすかし」「ビックカタストロフ」等の謎を散りばめ、また中盤以降は政治劇や終末論等色んな要素があり、やたら長い割には意外に飽きずに視聴出来た。
しかし一話一話の展開はワンパターン(マドクターが襲って来ては応戦する)多く、バトルもイマイチやる気が感じられない回が多かった。
登場人物が死にまくるのも特徴で「モブに厳しいタツノコ」を地で行く鬱アニメでもあり。
それでも死ななかったキャラは後々再登場して、結構いい活躍してくれるのは熱い。
ダイゴ一人だけでなく、群像劇でもあったのが、長くても面白さ維持できた要因かも。
とはいえ冗長な感は否めず、全話視聴するには根気が要る。
また面白かったのはアノー号で移民星探しに旅立つ前まで。
終盤の宇宙編はイマイチで、ラストも良く分からない展開だったのが残念。
『作画』
当時の水準から見ても低調だった。
キャラ作画も全く安定せず、話によって別人に見えるのはザラ。
ゴーディアンや敵メカはカッコ良かったが、バトル描写は殆どやる気が無さそうで、一部良回を除きイマイチ燃えない。
3体入れ子構造なメカはカッコイイ&ユニークだった。
『声優』
安原義人さんのダイゴや納谷六朗さんのバリーが味わい深い。
井上瑤さんのピーチィは可愛かった。
他にもこの時代ならではの豪華メンバー。
『音楽』
バリエーションは少ないが、ウェスタンな世界観にマッチしていた。
『キャラ』
主人公ダイゴ初め魅力のあるキャラが多く、また長編ならではの群像劇や成長が感じられた。
キャラの魅力が、作画や脚本の低調さをかなり救ってくれていた感。
ダイゴは初期の協調性の無い勝手な性格から、後には身勝手な青年ポールを諭せるまでに成長していく。
懐の深い良き上司なバリーホーク、一見無能に見えるが実はバランスの取れた人格者だったアンノンジー長官、呑気に見えて頼れる相棒ダルフ等々。
ピーチィは可愛いもののヒロインとしては影が薄い。
敵のマドクター側は、よくある悪の組織っぽい。
紅一点のエリアスはケバいながらも意外に可愛い一面も。
死ぬキャラ多いのが、悲しい(というより鬱になる)。{/netabare}