退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
期待が膨らみ過ぎたセイで、作画の乱れが本当に気になってしまって・・・。
プロフィールの欄に『書きたくなった作品にのみ感想を書きます』と書いていますが、まさにその作品から受けた『インスピレーション』が、自分に何を語りかけてくれたか?自分の心をどれだけ揺さぶってくれたのか?なんです!
ジャンルは何でも良いんです!
ストーリーでも作画でも背景でも色彩でもCGでも音楽でも・・・。
自分の心を揺さぶって、活字嫌いで筆無精の自分が無性に『書きたくなる』様な、沸き立つくらいの感動を与えてくれる作品に感想を書いて行きたいと思うんです。
『ばらかもん』は、ストーリー・シナリオが本当に素晴らしい!
微妙に予想を裏切りながら、のほほーんと確実にクライマックスに向けて盛り上がって行っている。
雰囲気も流れも損なう事なく、「どこ?」と言われると一瞬考えてしまうくらい、本当に自然と身体に染み渡る様な深い感動を与えてくれる!
こんな作品に出会えて、嬉しく思います!
1話目を見た瞬間に、のんのんびより以来の良い予感がしたんです!
ですが、2話目で作画の乱れが気になりだして、ずっと回復しませんでしたね(汗)
書道の基本書体には、楷書・行書・草書と有るそうで(他に隷書・篆書という物も有るそうです)、かなり強引な考え方ですが、この作品は「作画が行書体で表現されているんだ!」と思って見ていました(汗)
本来なら、ここまで作画が安定しないと切り捨ててしまうのですが、待ってました!とばかりに入って来る『心に響く「名言集」』の数々が、踏み止まらせてくれました!
アニメーション制作は「キネマシトラス」という会社らしい。
この会社の作品は、自分は初めて見る事になります。
しかも、日本テレビで放送された作品に感想を書くのも初めてになります。
1話目に、墨汁の色がいきなりのインパクトをくれました!
黒に艶やかな紺色と若干の紫を混ぜたような独特の色合いが出てますよね!
筆先のテカりから離れて、紙に染みた瞬間に変わる墨色!
「おっ!」と思いました。
実は1番気に入っているのがEDアニメーションで、この作品のコンセプトや雰囲気を全て表現出来ているのではないか?と思うくらい、素晴らしい物でした!
あの作風とクオリティーで本編も制作出来ていたら、凄い作品になった事でしょう!
ストーリーは凄く良かったのですから!!
OPアニメーションも、向日葵のような笑顔の「なる」が玄関の引き戸を開ける所とか、本当良かったですよね!!
残念なのは作画の乱れの他にも有って、折角の五島列島っていう舞台なのに、島や海の良さが背景からは感じられなかった事です。
時より見せた夕日の素晴らしさも、後半に出てきた星の綺麗さも、他の島の大自然や、何気ない道端の草花などの表現が、もっと上手く出来ていたら、更に良くなっていた事でしょう!
しかしながら、島の人々との心のふれあいや独特な時間の流れ、島の習慣や風習など、良い所もいっぱい有って、自分の中での「お気に入り」にはランクインしました!
何が良かったかって、なるを初めとする島の子供たちとのふれあいがメインだった事で、小・中・高とそれぞれの世代が一緒になっての交流が実に良かったです。
作中にも出てきますが、本気になって真剣に遊んでくれる大人の存在って、子供の頃には絶対に必要なんですよね!
各世代の垣根が低く、1つ1つのイベントを各世代が一緒になって楽しむ。
核家族化が進んできた現在の都会では、新鮮で貴重な体験になった事でしょう。
実は、子供以上に「大人の為にも良い事」なんですよね!
ってか子供って、物事の本質を本能的に捉える達人ですよね!
特に大自然の中で育ってる子供は実に鋭い!
しかも残酷なほど遠慮なしにズバッと突き付けてくるから恐ろしい!
1話目の、
「学校ん先生が書いた字みたいじゃもん!」
「謝っとはバリ怖かねっ!でも、謝って良かったぁ!」
「登ってみらんば分からん!見ようちちぇんば見えん!」
「こん壁を越えんば、何も見えんぞぉ!」
とか、
話の流れを損なわずに、なるにこの台詞をさらりと言わせるなんて、原作の良さも伝わって来ました!
ってか、4話目くらいまで「なる」って男の子だと思って見ていました(笑)
自分は幼女好き(※あくまでアニメのキャラとしてです!!)だと思っていたのですが、幼児好きに変更しなければと思っていたのですが・・・
やっぱ幼女好きだったようです(笑)
それよりも、「ひな」が可愛すぎる!!
小学1年生で“あの色気”と“あの潤んだ瞳”・・・。
末恐ろしやぁ・・・。
なるやひな等の子供達の声優さんは実際の子役さんを起用したようで、のびのびイキイキとした子供の雰囲気が良く表現されています!
あとは、本当にさらっとパロディネタもちょこちょこ入れており、作品の雰囲気を損なわずにパロディを入れ込む場合の良い手本になるであろう作り込みでした!!
OPもEDも作品の雰囲気に良く合っていて、素晴らしかったです♪
OPの歌詞は、傷付き迷いながらも島で何かを見つけて行く「先生」が、子供達と接する中で悟って行く『己が道』♪
EDの歌詞は横文字なので意味は分かりませんが、懐かしみながら「なる」と過ごした日々を想い、なるの成長を願いながら自らの成長も誓うみたいな雰囲気を感じました♪
双方とも実に良い曲ですね♪
とにかく自分にとっては、心にじんわりと響いてくる名言の数々を堪能すると同時に、童心にかえって五島列島での生活を疑似体験できる作品として、十二分に楽しめました♪
素人の戯れ言と聞き流して頂きたいのですが、作中の「書」を担当している『原 雲涯』氏の書は、凄く親しみが持てて個人的には好きなのですが、「上手い」のか?と考えた時には、自分の中での「上手い」とは違うみたいです。
神社や寺の毛筆を見慣れてるセイでしょうか?自分は「型」にハマった字が好きなようです。
子供の頃は、家の電話も「黒電話」でした!