zu さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
SAOってやっぱり好きだなぁ(笑)
仮想世界での死が現実の死につながるSAOの続編ですね。
この作品を観るに当たってSAO1期を観ている方、または、原作の1巻~4巻までと8巻を読んでいることが、必須だと思います。
2期のストーリーの展開上2期から観ても登場のキャラなどの設定が解らないんじゃないかと思います。
また、主人公最強の補正を気にならない方w
フェアリィ・ダンス編の最後にキリトがステイタスをリセットしてよわっちくなちゃったけどさってリーファに言っていたのに、2期にはしっかりと元どうりに強くなっていることなどねww
ストーリーの内容は
ファントム・バレット編:1~14話
ファントム・バレット総集編:14.5話
キャリバー編:15~17話
マザーズ・ロザリオ編:18~24話になってます。
ファントム・バレット編(GGO)
ガンゲイル・オンライン、通称はGGO。「ザ・シード」によって誕生したゲームの1つで、最終戦争後の荒れ果てた遠い未来の地球が舞台で、剣と魔法ではなく銃火器による銃撃戦がメインになっています。
このGGO内の話が、ファントム・バレットになります。
GGOプレーヤーの不可解な死を暴く為に、コンバートしたキリト(キリコ)と新キャラのシノンの話が軸になってます。
ただ相変わらず主人公キリトがチート並に強くて、やたらとモテて、一目置かれる存在である設定は健在です。
そこが「SAOらしくていいんだよ!」と思う方は面白くて、スッキリするアニメだと思うのですが、「また主人公最強かよ、もう飽きたよー!」と思えてしまう人にはイマイチなアニメなんだと思いますよw
1期は仮想空間に閉じ込められた全プレーヤーに対し「ゲームオーバー=死」というのがあったのに対して、2期は仮想世界に参加する全プレーヤーに死の危機感があるという展開までは行っていないので、全体的に見れば、仮想世界に閉じ込められ、デスゲームを繰り広げた1期に比べ、2期は若干スケールは小さくなった気がしたけど…
SAOの中でのキリトの活躍と、自分や仲間を守るために過去に人を殺めてしまった事への葛藤、トラウマから逃げるのではなく、自らの手で決着をつけるキリトの決意をうまく描けていたと思います。
シノンも、母親を守るために正当防衛とはいえ人を殺めた経験があり、その部分で拳銃と人を殺めた経験へのトラウマを抱えています。
しかし、シノンは拳銃を使用して戦うオンラインゲームへと身を投じ、その中で自分は強くなる、トラウマを克服するという意思で戦っていというのは、今までのシリーズと比べて、過去のトラウマとの対決や命の重さを扱ったテーマ性と遥かに重いテーマを扱っていると思いましたね。
ここまでは、ちょっと重めに書いてしまったんですが、今回も出てきましたねぇ~ クズなキャラがw
死銃(デス・ガン)の仲間、新川 恭二(しんかわ きょうじ)OPでちょっとネタバレになってたけど、この原作者の川原礫さんって本当に下衆でクズなキャラを上手く書くなぁ~と(笑)
それと印象に残ったのが、BoB(バレット・オブ・バレッツ)
GGOにおける最強ガンナー決定戦の最後にシノンのお土産グレネードでキリトに抱きつくシーンでCVの沢城みゆきさんの声が可愛かったなぁw
後、14話でシノンを校門前で待つキリトが乗ってるバイクの
ナンバーが「川越市 ア 0930」ってアスナの誕生日じゃんw
こんなちょっとしたところで、キリトの愛情を表現してくれた制作スタッフさんの愛情?に脱帽でした(笑)
キャリバー編
これは、ALO内のクエストでGGOでお仲間になったシノンも参加して、いつものクラインと女子キャラが全員集合しての、クエスト挑戦でキャッキャウフフするというお楽しみ展開になっていましたねw
そして、アスナもびっくりの主人公補正「システム外スキル スキルコネクト」片手剣ソードスキルを両手で交互に発動させる二刀流に近い技。
まぁ、キリトらしいよなぁw ダンジョンに入るときに剣を2本背負っていたから、最初から使う気満々だったんだろうね(笑)
クラインのモテたいキャラも今回は際立ってったよなぁw
物理攻撃にめちゃ強い敵を全員で必死で攻略し、ラスボスの巨人の王への道を進む途中、、牢屋に閉じ込められているセクシーなキャラのフレイヤが登場!
そんなフレイヤと運命の出会いをしてしまったクラインが一目惚れしてしまい、仲間の全員が罠だなと言ってる中で、クラインの「世界が滅んでも美女を救いたい」という熱い思いでフレイヤを助け、仲間としてボス部屋に連れて行くが…
ラスボスとの戦闘中に現したフレイヤの正体は、トールという北欧神話の雷神のオッサンで、クラインの一目惚れは撃沈(笑)
クエスト達成後に出てきた「スクルド(丘の巨人族)」の三姉妹の末妹にまた一目惚れのクラインが、去り際に連絡先を聞いてしまうなどは、素晴らしい行動力なのかと…(笑)
結果はスクルドの笑顔と手のひらから届いたキラキラしてるのを胸に抱いてたけど、連絡先がもらえたのかなぁ?
と箸休め的な話でしたねw
あまり評判が良くないみたいですが、それなりにバトルもあり楽しめました。
マザーズ・ロザリオ編
これは、原作を読んでいて2期で一番やってもらいたかった話でした。
外伝になるので、アスナが主人公で、「絶剣(ぜっけん)」ことユウキがヒロインになってます。
また、現実でのアスナと母親との問題も絡めていて、アスナ自身の問題を描きながら、ユウキとの交流を描いていくというストーリー展開になってます。
原作を読んでいて、内容も知っていたのにこうしてアニメとして映像と声が付いた作品になったのを観るとちょっと驚いた。
ユウキがメディキュボイドを外された最後のシーンとか、想像出来なかったし、キリト達が開発した「視聴覚双方向通信プローブ」でのアスナとユウキ会話もユウキのCV悠木碧さんの声の演技が凄いなぁと感じた。
テーマとしては、仮想世界の死と現実世界の死という事で、同じなのかもしれないけど、このマザーズ・ロザリオに関してはちょっと違う感じでした。
基本的には、重い話なんですが、もし今、現実にアミュスフィアやメディキュボイドがあったとしたら、と考えると現実では障害を持ち、普段の生活がままならない状態でも、仮想世界の中では自由に動き回れ、そしてログインしている人たちとリアルタイムでコミュニケーションが取れれば、そこには社会があり現実と変わらない人間関係ができるんじゃないかなぁと…
それは本当に仮想世界なのだろうか、そして、そこで生きがいを持って生きることができるのなら、それは現実なのではないかなぁと思ってしまう位にこれからの世界はあいまいになっていくんだろうなぁって感じてしまったね!
今の技術がどの位進んでいるのかは解りませんが、ネトゲを題材にしつつ、フルダイブ技術がもし実在したらに 比重を置いた感じの作品だったよう思えます。
演出的にも最終回のCパートで1話で言っていた皇居にみんなで来れば楽しいよ!!というのをちゃんとやっていたし、キリトのさりげないプロポーズがあったりで、伊藤智彦監督いい仕事をするなぁと感じさせる、良い最終回でした!
だけど、総集編とキャリバー編半分に削ってでもマザーズロザリオに割ければ…もう終わったものはしょうがないですねw
賛否両論だと思いますけど、自分はSAOが好きなのですww
3期はあるのかなぁ?原作どうりに「アリシゼーション」やるんだったら、4クールあっても難しい気がするんだけどな…
あっ!その前に劇場版の制作発表があったから、そっちのほうも楽しみだなぁ(^^♪