animeneko さんの感想・評価

3.4
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態：観終わった

良いプロットと脚本のミステリーアニメ

ゲームはやってませんが１－２５話まで視聴。例によってくわしい分析はブロクで。

話はおもしろいと思う。ミステリーのプロットがしっかりしていて脚本に大きな破綻がない。

しかし、主人公を始め登場人物に魅力がない。主人公は寡黙で感情を表さす何を考えているかわからず、なぜ女子に人気なのか不明。他のキャラもいまいち。キグルミのクマもなぜ登場したのか不明だしかわいくない。唯一わかいいのは小学校一年生のナナコぐらいか。
中華料理屋の出前娘アイカは監督のお気に入りであるため、毎回、理由もなく登場する。ワシもお気に入りだけど、これって監督が他の登場人物を気に入っていない、魅力を感じていないってことだなあ。

登場人物との間のつながりちかキズナもあんまりうまく描けていない。ただ日常生活で食事シーンとかは多く、ここらへんでなごやかになるというかおもしろいと思える部分はあるかな。シリーズ構成の脚本家、柿原優子さんは女性の正直な心情とかを描くのは上手いが、魅力的男性キャラを描くのは苦手みたいだ。

異世界でのペルソナを使ったバトルシーンは付け足し的要素でおもしろくない。

しかし、ミステリー部分や推理小説的部分についてはしっかりつくっている。伏線というか無駄な部分はなく、ストーリーが二転三転して意外な結末であり、最後にはきちんと解決に至るのであとに残る印象は悪くない。

そういうわけで人物の描き方には不満はあるけど、近年にはめずらしい本格的ミステリー風味のアニメなのでミステリー好きな人にはおすすめかもしれない。
音楽やデザインもスタイリッシュで良い
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OVAの最終話第２６話「No One is Alone」を視聴
最後のどんでん返し。ラスボス登場でラストトリックが明かされる。
でもそんなに意外でもないな。
しかし、バトルシーンは不要だし意味不明だなあ。
あの何とかの部屋にいた、老人と女性とのバトルも不要というか意味不明。
主人公のシャドウがなぜ出なかったのかも、結局よくわからないまま。
あんなバトルやるぐらいなら、仲間との交流をもっと描くべき。キズナでしょ、テーマは。
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総集編をみて思ったこと。
ラストの異世界でラスボスとのバトル、バトルをしながら語り合う。長々と語り合ううんだけど、あれはサスペンス映画のラストで犯人と語り合い、犯行に至った動機やら経緯やらを説明する意味があるのだな。サスペンス映画だと長々、逮捕される前に語りあうわけだが、ゲームとかアニメだとバトルしながら絵でみせるということもできるわけだ。
しかし、語り合いやセリフに、おもしろさやらイキなセリフやら、説得力やらがないとつまらないシーンになる