ニトロ博士を忘れない さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
僕達はずっと一緒だ、どんなに離れても
・ロミオの青い空の舞台
物語の主な舞台となるミラノはイタリア北部の大都市。
ロミオが育ったスイスのソニーニョ村は、スイスアルプスの南側に位置する美しい山村。
スイスは多民族国家でドイツ語、フランス語、イタリア語が各地域で使われているが、ソニーニョ村はイタリア語圏で、イタリアと結びつきの強い地域である。
・ロミオの青い空の時代
19世紀後半、日本では明治時代。
各家庭に石炭を使用する暖炉が普及したが、石炭は大量の煤を出すため、定期的に煙突の掃除をする必要があり、煙突の中に入ることの出来る子供が煙突掃除夫として働いていた。
その多くは貧しい農家から買われた子供で、過酷な労働環境の中、半年から二年でその命を失ったと言われている。
(竹書房文庫ロミオの青い空より)
このアニメはただのフィクション作品だと思っていましたが、原作はリザ・テツナー著『黒い兄弟』で、史実を元にして書かれているということに驚きました、黒い兄弟は読んでいませんが、ロミオの青い空の方は大衆向けに大分アレンジされているらしいです、人身売買、少年労働、同じ境遇の仲間との出会いは同じようですが、ネットの評判や感想を見た感じだと原作は大分虐待が強い印象のようです。
ロミオの青い空は世界名作劇場のシリーズで、大人から子供まで楽しめる作品になっています、というのも幼少時代見たこともあり、大人になってからも見ましたが、何年たって見ても楽しく視聴できました、あと大人になって見ても、子供の頃見た時と同じシーンで泣いてしまいました・・・最終回の最後のナレーションは大人になってからの方が心に深く刻まれた印象でした。
そしてなんと言ってもオープニングが名曲で有名ですね!年月がたってあの当時見ていた人たちが、今尚絶賛する曲ということですから、それだけ心に残り影響を与えた凄い曲なんだと思います、僕自身も何度聞いても素晴らしいと思っています。
最後になりますが、個人的に思うアルフレドの名言でしめたいと思います。
【いいかいロミオ、僕たち黒い兄弟は大人たちに売り飛ばされ辛い目にあってる。そういう不幸な子供たちは世の中に大勢いるんだ。でもいつかきっとみんなが自由に学び自由に生きられる時代がきっと来る。僕たちが作っていくんだよ、新しい時代を!】