北山アキ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
機械工学と生物工学
虚淵原案ということですが、まだ見る前だから言いたいこと言ってみる。
「ガルガンティア」は面白いとは思わなかったけど、
ヒディアーズという思想は面白いと思ってた。
あれは「人型ロボ」というか「人型」の否定だった。
ロボに捕食機能、消化機能やら生殖機能とか何も要らないわけで、
それなら人類が人として形作られてきた進化の過程をロボに投影するのはおかしい。
人型を合理的なものとして神聖視する必要はないはずだ。
だから、ヒディアーズは人型の不完全性に対する挑戦で、
人型にこだわり、人型ロボに乗った人型人間との戦争あるいは生存競争は
同時に思想戦だったとも言える。
そんな世界観をやった虚淵氏が、次にどんなロボット作るのか興味がある。
聞くところによると「王道」らしいけど。
どうでもいいけど人型ロボって全く実用性無いよね。
特に日本の国土は湿地をコツコツ農地にしてきたのだから、基本は軟弱地盤なんじゃないの?外国はしらんけど。
金属の塊だとしたら相当な重量になって、移動できる場所も限られる気がする。
宇宙では別かもしれないけど、地上の場合、人型の利点って何があるんだろ?
という立場からすると、人型じゃないロボものを待望してるんだけど
1話を観て雑感 {netabare}
やはり機械工学的ロボみたい。
僕としてはそういうテクノロジーの方向性にあまり未来を感じない。
もっと生物工学も融合してる巨神兵のほうが未来のロボ像を感じるな。
ヒディアーズはロボじゃないけど、技術的未来だと思う。
まあ、話が面白ければこんなことはどうでもいいんだけど。{/netabare}
2話感想{netabare}
こうも物理法則が無視されているともう未来とかまるで関係無い。
にしてもひきはゾクゾクして良かった。
果たしてこの主人公でボーイ・ミーツ・ガールが成り立つのだろうか?
{/netabare}
最後まで観て
サスペンスとしてもネタとしても2014年夏クールでは一番面白かった。
ザーツさん視点だと、姫様がその地位にあぐらをかいた世間知らずのおバカさんに見えてしまう。
イナホさん視点だと、やはり姫様は世間知らずっぷりを上手く利用されているおバカさんに見える。
ぼく的には以下のとおり。
ザーツ=ダークヒーロー
イナホ=ラスボス
姫様=存在自体が戦争の原因なうえに無自覚な裏切り者なダークヒロイン
スレイン=かわいそうな役回りを全て押し付けられる人
界塚姉=正ヒロイン