buon さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ロードレースそのものの純粋な魅力と
スピードを競うスポーツをやったことある人ならハマる。
というか、スポーツを1度でもまともに向き合ったことあれば好きになりやすい。
はじめの一歩に似ているところがある。
よく知らないスポーツを割と懇切丁寧に解説してくれる。
求めているものは『強さ』か『仲間』かの違いがあるが、
根底には人に自分の存在を認められたいという単純な欲求、願望は同じなのかも知れない。
◇漫画原作、2クール・・・と思ったら3クール!? 2期!!!
アニオタである主人公、小野田が、
すったもんだあって自転車競技部に入ってどんどん成長していくスポ根。
この作品の一番の魅力はロードレースと主人公。
自転車競技、しかも競輪ではないのも大きい。
「ロ」と「オ」を変えるだけで全然違うものになるなぁ、
と思うぐらいこの競技を知らないので、観た感じたままに語ります。
ビックリしたことが腐るほどあるんだが、その一つは体格。
選手の体格がバラバラ。
背が高い・低い、マッチョ・スリム、と幅がある。
ジョッキーみたいな人もいれば、格闘家みたいのもいるし、スラリとしたマラソン体型の人もいる。
ボクシングや柔道なら何階級にもまたがる選手たちが同じリングに立つ。
きっと理想的な体格はあるんだろうけど、
では何が理想的と言えば「その人の長所を活かせるようにする」ことなんだろうな。
競輪ならスピードスケーターっぽいのを想像できるんだけどな。
ロードってのも魅力。
競輪だったら練習も試合も同じような場所でしかできないし、そうするのが良いと思われる。
けど、ロードだから山あり谷あり平坦な道あり蛇のような曲がり道がある。
自転車がそもそも乗り物だから行きたいところに行けるし。
だから周りの風景を観るだけでも楽しい。
そして人力。
イニDに通じる魅力があるが、馬力とガソリンは人間がもたらすものってのが決定的に違う。
競艇も競馬も、自分の足では走らない。
これがなければスポ根としての魅力が全然違う。
さらに個人競技でもあり団体競技でもある。
個人が高みに行く魅力もあるし、協力しなければ越えられない壁がある。
分類はどっちか分からんが、大会によって違うのだろう。
チームで出場するものは一人ではどうにもならないという状況が試合中に必ず生まれる。
作者さんもスポーツ競技の魅力を伝える技が輝いている。
解説漫画にならず、どこがおもしろいかも伝える。
かと言って、感情と超必殺技(今でもスポーツで必「殺」って使うのかなw)
だけでどうにかなるようなトンデモバトルにはならない。
作者さんは本当にロードレースが好きなんだと思う。
その象徴がマキちゃんのクライムだろうな。
あの走りはきっとモデルがいるか、理論上ではあるが実現した人間がいないとか。
こういうのって後でyoutube観る楽しみになるんだよね。
「こいつがブライアン・ホークのモデルかぁ」
「おー、一発で崩れた」
「本当にアリダンス(ステップ)してるw試合中なのにww」
って全部はじめの一歩だけどwww
あと、キャラの名前が森田まさのりさんの作品系か地名かなって思う。ド直球もw
んで主人公の魅力。
ぶっちゃけこの主人公は脇役になれない。
なれてもほぼモブかせいぜいフルメタの「風間」程度。
登場人物の設定がかなりツボってる。
主人公である小野田、
{netabare}同じ部の今泉や鳴子、インターハイ常連校の真波なんかスポ根ヒーローにぴったり、
少年誌でジャンプ以外か青年向けの雑誌なら、
中学ナンバーワンの御堂筋さんが主人公でもありかも。{/netabare}
それでも小野田が主人公たる所以がある。
純粋さである。
アニオタで、ある程度空気が読めるがため感情表現が上手くなかったと思われる。
だから周囲が気にならない、気にする間もない感情表現できる場があると、
素直に驚き、喜び、悲しみ、泣いたりもする。
スポーツにおいて本当に純粋な人間は、真剣にやっている人間に好かれやすい気がする。
幸運なのは仲間もライバルも、
目指す所が多少違えど、方法も異なるかも知れないが、真っ直ぐなことだ。
これが名門校で3軍ぐらいまでありそうなヤツだと、必ずやっかみに遭う。
競技そのものに憧れがあるが、
なんで上手くならないか分からないとか足を止めて考える暇のあるヤツがね。
ぶっちゃけそういう話ってそんな好きじゃないんだよねww
そういうのは、サッカーや野球とかメジャーなのに任せよう。
この小野田がメッチャかわいくて仕方ないwwwww
別に二刀流wwじゃないけど、こう思わずにいられない。
映像がキレイ、演出が上手い、寒咲さんがかわええ、OP・EDもイイ、
キャラデザに幅がありキャラ多いのにキャラ立ちしまくってる、
ED後のCパートも見逃せないw、
とか魅力がかなりあるので、熱っぽく語るのは2つだけにしときますw
なんか悪い所あるかと言えばアニメ版スラムダンクっぽいとこは多少ある。
「上り坂残り2kmで下道で時速60kmぐらいで走ってそうだから、
時速30kmで走っても4分でゴールだな」
「ケイデンスは心拍数と一緒に載ってるなら一分単位だろうから、
この数値なら10秒で20回転以上かぁ」
とか思っちゃうw
けど演出だし、引き伸ばしというより丁寧な演出だから気にならない。
あと自転車で走ってないときのキャラの作画は割と適当かもww こっちも同様。
速い、流れる風景、高みを目指す、チームプレイとか好きそうな人は楽しめそう。
作者と制作の愛を感じる名作。
ちなみに私はトップアスリートに憧れるだけの傍観者なので、超楽しんでますww
☆☆☆☆☆☆
と、↑ここまでは結構前に下書きで書いてた。最近、感想が長くなる傾向があるな。
2期、きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー遠いw
・・・ふぅ、どうやらこれで今年も生きていく大きな理由が1つ、増えてしまったな、フッ。
あ、あとあの空気を切り裂く、風が流れる表現も好き♪
★1つだけ、かなりどうでもいい不満を言わせてもらう
{netabare}サントラ借りたいのに、なんで舞台版しか置いてないんだ!!!{/netabare}
★もう1つ、腐女子向けについて
{netabare}ブロマンスって言葉を初めて知ったww
何でもかんでも、ホモ・腐女子御用達って言われるけどさあ、
そんなこと言ったら、スポーツで男子の部活もの、全部あてはまるじゃん。
キャプテン翼やスラムダンクとかでも男の友情があって、
そのときホモや腐女子って言葉がなかったか、一般的に?使われてなかっただけで、
仮に最近連載始まったら(ないけど)、同じように言われるんだろうな。
オレがそれらの声を気にしなければいいだけだけど、
なんでもかんでも股間を交えてものごとを考えるってのはいただけないな~
・・・ちょいちょいハァハァをぶっこんでるオレが言うのもなんだがw{/netabare}