Lovin さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:榊一郎
原作イラスト:なまにくATK(ニトロプラス)
監督:増井壮一
シリーズ構成:待田堂子
キャラクタデザイン:新井伸浩
制作:ボンズ
話数;1クール全12話
OP:「DARAKENA」
by 野水いおり
ED:「快楽原理」
by coffin princess
(安済知佳、藏合紗恵子、牧野由依)
{/netabare}
■感想
原作ライトノベルは未読でTV放送を視聴。分散した遺体を回収する話。
ニートの少年が食うに困って山菜摘みをしていると棺を背負った幼女を発見、直後モンスターに襲われるが協力してこれを撃退。少年は幼女を町に案内する代わりに朝食を共にするが、少年を「兄様」と呼ぶ少女が現れ、山菜摘みを投げ出したことに怒り襲い掛かる。
主人公と言えばやはり幼女のチャイカになるのかもしれない。幼女というほど幼くも無いが、喋り方が片言で眉毛が太いという特徴がある。
視点が多いので勘違いしてしまいがちの少年トールは、戦闘を生業とするサバターだが、終戦後の現在はニートとして働かずに過ごしている。
本当の兄妹なのかは不明だが、トールを「兄様」と呼び敬愛している少女アカリ。とはいえ半ば本気で「兄様」の死体を剥製にしたいと言って憚らない変り者だ。
この作品は私の好きなある作品に似ている部分が多い。だからどうということもないが共通点について書いて見る。
{netabare}<私の好きな作品とはスクラップドプリンセス>
・原作者と監督が同じ
(榊一郎と増井壮一)
・主人公+兄妹+人外のパーティで旅をしている
・人外は一般的にドラグーンと呼ばれている
・主人公は公的機関に追われている
(オブスティネート・アロウとクリーマン)
・文化水準が中世あたり
・魔法を放つには呪文詠唱が必要
(ラクウェルは極端に短いが)
・魔法を放つ際には青白い円形の陣が出現する
(どちらも魔方陣とは言えない)
{/netabare}
第1話を見てから似ていると思い期待していたが、期待以上の面白さだった。いや予想以上に好きになったというべきか。チャイカやアカリの言動でささやかな笑いを交えつつ、戦闘などの急展開時の緊迫感も、BGMも良い味を出していて良かった。
旅の途中に出会うキャラとの交流や別れの描き方も私の好きな作品と近いものを感じたし、あの時と同じような感覚で視聴することが出来た、元々色々似ていると思う時点で期待はしてたが、予想を超えたという意味では私にとっては大穴といえる好みの作品だった。
結末も大きな心残りはあったが、2期前提ならそれ程問題は無いと思うし、話の切れの丁度良かったのなら仕方が無いのかもしれない。
OPもEDも曲は申し分ないが、OPの歌が野水いおりというのが気に入らない。以前から蓄膿のように少し鼻にかかった声が好きにはなれなかったが、今回それが非常に気になった。EDはラストの「生きるのだ」の瞬間に正面を見据えるチャイカに凄いインパクトを感じた。
久々に2期を見たいなと思う作品に出会ったと思っていたら、ラストでチャイカが「実は2期あり、乞うご期待」と宣言したので非常に安堵した。ただ、某作品のように続きは劇場で、となるのだけは止めて欲しい。秋予定の2期で完結してくれることを祈りたい、
■蛇足{netabare}
PC遠隔操作事件の容疑者であるゆうちゃんとチャイカが並んだ画像のツイートを見た。
「この画像を作ったやつ、絶対に許さない」とのコメントだったが、何となく気持ちはわかる。
{/netabare}