kids さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ニヤニヤ系ラブコメ!
かわいそう(河合荘)な主人公が同じところに下宿している先輩に恋するラブコメです。イメージはごちゃちゃしてない「さくら荘のペットな彼女」ってかんじでした。
ストーリーについて
基本的に主人公の宇佐和成とヒロインの河合律との間での恋愛模様が描かれていますが、主人公の頑張りに反して進展はあるようなないような・・・・。まあでもなんだかんだ進展はしています。むしろこの作品はこのじれったい感じの中にある二人の本音がかいま見えるシーンをニヤニヤと観て楽しめばいいんだと思います。そしてこの二人をかき回す河合荘のメンバーもいい味出してます!彼らがいなかったらもっとスムーズに恋愛が進展しているとは思いますが、ほのぼの感ある温かい感じがあるのはやっぱり彼らのおかげなんですよね。比較的まともな主人公やヒロインとのバランスをうまく取る変人ぶりがこの作品の売りなのは間違いないでしょう。
(もう若干触れちゃったけど)登場人物について
主人公の宇佐和成は面倒見はいいけどそれが災いしてトラブルに巻き込まれてしまうタイプの人です。第一話からずっとあこがれの先輩である河合律に惚れてアプローチをかけ続けますが、彼女の性格や周りの人たちのせいもあってかうまくいっているようないないような。でも大事なところではかっこいいところもみせていてなんかいい感じです。 {netabare}ムカデの回で熱湯から律ちゃんをかばったシーンとか特に良かったと思います。最終話ではメアド交換まで辿り着いてなんとなく報われてきてますね。続きがみたいです。 {/netabare}
ヒロインの河合律はとにかく読書好きでヒマさえあれば通学しながらであっても本を読んでいます。そして人付き合いが苦手で傍から見ると無愛想でもあります。でもホントはよく笑ったり、まさに少女のように目を輝かせたり、怒ったり、怖がったりする感情豊かな女の子です。個人的には一見無愛想なのに心をひらいてくれると実はとっても感情豊かなタイプだったというギャップは男心をガッチリ掴みそうだなと思いました。 {netabare}最終話で梅酒を飲んでしまったシーンでは彼女の本音がたくさん聞ける貴重な場面が描かれました。この状況でも宇佐くんへの好意を明確にしないところがとってもじれったくてとってもニヤニヤしちゃいました。 {/netabare}
他の河合荘の人達は変人ばっかりです。
もはや人と認めたくないようなドM体質の城崎は、なんだかんだいって他の河合荘のメンバーをうまくフォローしてくれます。
三股四股かけるような男にばかり引っかかり、下ネタを連発する錦野麻弓は主人公たちをかき回しまくりますが、河合荘のムードメーカーでもあるように感じます。
外見は可憐なのに内面は真っ黒で絶妙に周りの人達の関係を破壊するのが趣味の渡辺彩花は麻弓をよくいじって喧嘩してますが、 {netabare}彼女の友達が来た回では様々な弱点が明らかになって・・・うさぎが苦手っていったいなぜなんでしょうか? {/netabare}
そしてこのメンバーをまとめるおばあちゃんの河合住子はさすが人生経験があるだけあって彼らをうまくいなして困ったら相談に乗ったり助言したり、とても頼りになります。
こんなメンバーと一緒に暮らしたら大変そうですがでもとっても楽しそうですね。
演出についてですが、ぼくはこの作品の画がとても気に入りました。あの画に文字を入れる演出がとてもいいなと思います。
音楽はちょっと明るすぎかなと思いましたがOP,EDともいい曲だと思います。
とにかくニヤニヤしたい方におすすめの作品です。あと、今後2期があればみたいですね。きりは悪く無いんですが、なんとなくいろいろと完結していない気がしますので。