しーこ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まずラブストーリーと思って見ると、間違いない
この作品は、設定が見方をややこしくしているが、主軸は純粋なラブストーリーであり、引っ込み思案な一人の女の子の成長ストーリーでもある。
超常的世界観(神とか霊とか)の上で前半伏線張りまくるのと、説明不足で多分訳わからなくなるのだが、そんなことはきっとどうでもいいのだ!←え?www
とりあえず、泉水子と深行、中盤から出てくる宗田3兄弟、その5人の感情のやり取りだけで、十分楽しめる。
何せ不器用でツンツンしながら、泉水子を全力で守る深行のかっこよさが
尋常ではない。もう、キュンキュンだ♥
最終回まで見たら、深行に惚れることもまちがいなし(ノ´∀`*)
なので、どちらかと言うと女子向けかなと感じた。
ストーリー関しては、すごくおもしろい設定なのに、
多分【1クールで結末までやるのは、無理だったので、説明を端折っちゃいました!テヘ】感が強く、期待してみると裏切られると思う。
それが、評価を下げまくっている原因の一つと思う。
なので、あくまで【ラブストーリーを盛り上げる効果】程度の設定と思って、泉水子と深行の純粋な恋路を見守るつもりでいれば、とっても満足した。
あとは宗田三兄弟間の微妙な感情の【ズレ】。
これもとても切なかった。
なにせ、難しいので予習復習が必須なアニメ。
専門用語がとにかくわからない。
解釈ブログとか見ると面白くなってきます。
{netabare}
最後に疑問点ついて、自分なりに噛み砕いてみました。
●姫神とは一体何だったのか?
姫神は泉水子自身が持つ、世界を破壊しうる強烈な力。
それを母親であるカオルコが内に閉じ込めていたのだと思いますが、
学園祭の日にその力を自らが自覚し、泉水子は姫神と成りました。
憑依のような形で現れた【姫神】は、泉水子の意志。
世界を滅ぼしてしまった未来から、タイムリープのような形で何度も過去を繰り返し、滅びない未来をつくろうとしている。
●和宮と深行の関係
深行は『山伏』
『山伏』とは、山の霊力を身につけることを目的として修行している者のこと。
そして、和宮は『山の心霊』。
なので、強くなった深行は和宮を扱えるようになったのでは?
あってるかは、原作未読ですので謎ですが…。
いつか、原作も読んでみて、結末が知りたい。{/netabare}
こういう投げっぱなしの作品は評価が低いけど、
私は色々想像力を働かせられるので、意外に好きだったりします。
あと、岸田メルさんのキャラデザがとっても可愛く、
PAならではの美しい作画はやはり見応えがありました。