ＯＺ さんの感想・評価

2.2
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態：観終わった

視聴フラグが折れる寸前

原作のライトノベルは読んでいないが
面白そうな雰囲気なので
観てみる事にした
2014春アニメの学園ハーレムラブコメ作品

■視聴フラグが折れる寸前■
スタート時はラブコメ系かな？と
観ていたのだけれど
ほぼ無条件でヒロイン達から好かれる
主人公 旗立 颯太を中心にハーレム展開していく。

ヒロインが次々登場し
魅力の一つだとしても多過ぎる印象だ。

ドタバタハーレム系のまま
物語が進むと思いきや
終盤で現実世界と仮想世界を舞台に
突如ファンタジーへ切り替わるので
正直"誰得？"状態である。

原作通りだとしても
所々省かれている感が強い為
急展開と呼べる驚きはなく
却って構成の雑さが目立つ。

加えて 作画も今一つの出来映えから
「何時の時代？」と
お世辞にも良いとは言えない。

今作品の肝であろう
”フラグ”と称されている設定があり
多数「～フラグ」が出てくる。

重要なのは颯太の「死亡フラグ」のみで
恋愛フラグや攻略済みフラグ等は
ヒロイン達の反応を見ていれば伝わる事を
"可視化しているだけ"の曖昧な設定になっており
引きつける強さは感じない。

中盤辺りまでは何とか観れたけれど
構成が致命的な後半に入ると
視聴フラグが折れる寸前だったな。

■量産型ヒロイン■
登場するヒロインは全13人(一人は男の娘)と
とにかく数が多い。

「ツンデレ」から「幼なじみ」
「ロリ老女」から「アンドロイド」まで
多彩に揃えているけれど
髪型 服装が違うだけで個性は弱い。

また 口癖を用いて
キャラクターを立たせる意図は見えるのだが
「～じゃ」「やよ～」「～だべ」等
ただ語尾に付け足しているだけなので
会話そのものが不自然になっている。

唯一 男の娘キャラ 恵。

本人は男だと言い張るが
結婚パレードに出て
ウェディングドレスを着たりと
常に真逆の行動をとっており
活かせた場面と言っても

女の子に間違われる→ガッカリする恵

このワンパターンのみを繰り返すだけで
「もう女の子で良くね？」と
性別が男である意味がないんだよね。

人数は揃っていても
キャラクターの背景が
描ききれてない上に乏しい為
出来上がったヒロインは
中身の薄っぺらい量産型である。

■あとがき■
合う 合わない以前の問題で
未完成作品を観た感覚だね。

とりあえず使えそうなネタを
”放り込んだだけ”で
ギャグやシリアスは勿論
ラブコメ ハーレム ファンタジー
全てにおいて中途半端だったな。

原作を読んでみたいともならず
2014春アニメの中では
悪い意味で頭一つ抜けていた作品。

満足度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (1)