「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊-ゴーストインザシェル(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1103
棚に入れた
6531
ランキング
193
★★★★★ 4.2 (1103)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.1

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にゃんにゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2501~いつか、また逢いましょ

攻殻機動隊映像化第一作目。(たぶん)


情報化が進み、犯罪も複雑化した近未来。
そんな中、犯罪を撲滅するために設立された組織。
特殊部隊公安9課、別名「攻殻機動隊」。


今回彼らが捜査するのは、コードネーム「人形遣い」。


人形遣いの餌食となり、利用された被害者と接していくうちに、
草薙は電脳化され義体化された自らのアイデンティティーに強く疑問を持ち始める。


以前より持ち合わせていた自問自答はこの事件をきっかけに、
言葉に出さずにはいられないほど大きなものと変わっていた。



自分は電脳と義体によって創りだされた偽物ではないのか?
本当の自分は、とうの昔に…、
いやそもそも草薙素子という人間は初めから存在しなかったのではないか?



そんな中接触を果たした、人形遣いと草薙は、互いに自分と同じ何かを感じ、自分を重ねあう。



自問自答を繰り返す草薙が行き着き、出した答えは。
そして“人形遣い”事件の結末はいかに。




ssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssss


TVアニメ2作品視聴後に本作視聴。

順番は逆になったがTV版を観ているからこそ、この映画の良さがわかった気がする。




まずはじめに批判になるが、


映像の古さは否めない。
はっきり言って、これは酷いと思う。
最近のアニメを見なれた眼にはきついかもしれない。


また、アニメ版とは雰囲気が全く違う。

第一作目ということもあり、電脳、義体の説明的描写が多く見受けられる。
勝手をっしている側としてはかなり退屈。
たとえ、勝手を知らなくても必要以上の説明を省くことのほうが作品に対するカリスマ性は得られたと思う。
TV版がそうであるように。


また、カリスマ性と同様に、TV版ほどのカッコよさは見受けられない。
その中でも荒巻氏はかなり残念。
できの悪い上司を連想させる。(それはいいすぎか?)

逆にバトーは唯一際立った存在感を見せている。
彼のセリフは一言一句聞き逃し禁止。


そしてバトーのセリフの向こうにあるのは、草薙の揺れる“心”。


音楽も草薙の気持ちを代弁するかのような、重苦しい雰囲気を醸し出している。


TV版ではまさに、サイボーグといった感じの冷静沈着なカッコイイ草薙だが、
今作では、“心”の大きな揺れが草薙の弱さを感じずにはいられない。


TV版を観た後だからこそ、そのギャップを深く、強く感じられたのかもしれない。




あと、バトーの恋愛感情も忘れてはならない。
彼にだけ感じる人間臭さは案外このせいなのかもしれない。



TV版で大好きだったセリフ
「もうやってるわ」が聞けなかったのは残念。
「ゴーストがささやくのよ」はあんまりカッコ良くなかった。もう少し余韻を持たせてくれると、
もっと響くんだけどなぁ…

投稿 : 2011/09/08
閲覧 : 405
サンキュー:

11

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