退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ハーレム王に俺はなる!
各所にエロ要素をふんだんに盛り込んでいるよくあるハーレムものだが、氾濫している他作品との差別化が上手くできていた。
大概のハーレムアニメとは違い、主人公のキャラの特色を前面に押し出していて、意外にも、ヒロイン達はサービス要員に留まるという不思議な状況になっており、ヒロインを無理やり引き立てることはしなかった(お色気シーンを除く)。
主人公である一誠はハーレムを目指すスケベな熱血漢でたまたま異能の力を手にする。
ストレートな性格でこれが評価され、ヒロイン達が一目置く要素として描けるようになっていた。
主人公を記号化した『IS[インフィニットストラトス]』等とはまた違った主人公像で良い部分も悪い部分も曝け出して非常に面白いキャラクターになっていたと思う。
結局はハーレムだろうと、主人公をどのように扱うかを最も重視するべきなのかもしれない。
魅力のあるヒロインを描けても、主人公の扱い方によって見え方や感じ方は全く違ってくる。
ヒロインであるリアスはその好例で「悪魔」でありながらも「聖母」のような包容力があり、一誠のエロい願望に余裕を持って真面目に接する姿は好印象である。
主人公やヒロインに対する不必要なストレスは感じさせず、障害や敵に対する適切なストレスを与え、そして、それを晴らすことでカタルシスを感じることができる娯楽作の見本のような作品であり、視聴者を楽しませたいという作り手の姿勢が伝わってくる。
余談だが、キャラクターデザインのごとうじゅんじ氏によると、胸の揺れ(リアスの胸は張りを重視し、最後は上方向に揺れる、朱乃の胸は柔らかいので下方向に揺れて少し広がる等)や、状況や感情による乳首の変化といった、エロに対する強い拘りがあるらしい。