退会済のユーザー さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

ららら全然悲しくなんかなぁーい♪尺が足りなくても気にしなぁーい♪最終回が悲惨でも関係なぁーい♪全然気にしなぁーい♪全然全く何も気にしなぁーい( ˘•ω•˘ )

生命誕生に関わる異星体を体内に植え付けられ、｢魔法｣の力を得たヒロイン達と彼女達を抹殺しようとする秘密組織の戦いを描いたダークファンタジーアニメである。
そして、ハイセンスなギャグ、エロ、精神的・物理的なグロ等のハードな要素も盛り込まれている。
このての作品は無能な主人公が多いが、本作の主人公である村上は知能の高さと生活常識を活かし、チームのブレーンとして、最後まで有効に機能した。
強力な能力を持つヒロイン達が村上の作戦等を絡め、より強力な能力を持つ追っ手の魔女を倒していくという戦闘展開は迫力があり、素直に凄いと感じた。
また、10年以上、施設に監禁されていたヒロイン達の生活常識の無さを活かした日常ギャグが陰惨になりがちな雰囲気を上手く緩和している。
終盤に登場した地球外生命体と生命発生の謎を絡めた壮大なSF設定はかなり良かったと思う。
しかし、それを描き切るには明らかに話数が少ないため、慌ただしい展開になってしまったのは残念である。
また、原作に起因するものなのか、アニメ化で生じたものなのかは分からないが、雑に感じる部分がある。
例えば、ヒロイン達は定期的に薬を飲まなければならない設定であったため、そこで薬がなくなってしまい、その薬を入手しなければならないという展開になる。
薬を飲まなければ、実質1日で死んでしまう上に、国をも操る秘密組織に追われているというヒロイン達に課せられた絶望的としか言えない初期設定が画面内に緊張感を作り出すことに成功していたので、この展開自体は問題ない。
しかし、その薬はヒロイン達を延命させる特殊なものだというのに、製造番号が記載されており、さらに、その番号と製造場所がインターネット上に公開されているというのは大変可笑しい。
もう少し丁寧に制作してほしかったと感じた。
絶望的な状況に置かれているヒロイン達と主人公が限られた能力や知恵を必死に活かしながら、運命に立ち向かうという展開は切なくも、緊張感のある画面を作り出していたが、終盤に明らかになる壮大な設定を生かし切るには話数が少な過ぎて最後は唐突な展開になってしまった感が否めない。
非常に残念な作品である。