退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
にっこにっこにー
本作における、スクールアイドルというものはあくまで舞台装置としての役割であり、本当に見せたいのはスクールアイドル活動に奮闘する9人の姿だと考える。
というのも、本作ではμ'sが予選を勝ち抜き、最終的にラブライブで優勝したのだが、μ'sのどのような部分が評価されたのかという具体的な描写がない。
それどころか、ライブの結果が発表され、表彰されたメンバーが喜ぶというような描写がなく、目標であった「ラブライブでの優勝」はあまり重要ではなかったのかなと感じてしまった。
物語の登場人物達が目標を達成したにもかかわらず、その瞬間の描写が一切なかったのは驚いた。
むしろ、その瞬間を見たくてここまで視聴してきたといっても過言ではないはずである。
本作ではそのようなことよりも、スクールアイドル活動に奮闘する姿をどのように描くかということを重視していた気がする。
例えば、自信がない凜がどのように自分を乗り越えるか、3年生が卒業をしたらμ'sはどうなるのか等、9人とその周囲の人間関係を描くことを重視しており、特訓等の過程は描いても、その結果に関してはおざなりにした。
そもそも、「アイドル」に関心も興味もなかった女の子(矢澤にこ、小泉花陽を除く)が学校を存続するためという理由でアイドル活動を始め、1年足らずでキャリアも実力もある相手に勝つというのは完全にご都合主義である。
前作を視聴して『ラブライブ!』という作品は女の子の登場人物が多いアニメに好影響を与えると思っていたのだが、今作は色々と見誤ってしまったと思う。