退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ラード・ボール・アース
キャストやスタッフが変わらなかったのは良かったのだが、全体的に丁寧さを欠いた内容であったのが残念だ。
『ミルキィホームズ』という作品は意外性や勢いのあるギャグが面白さの肝なのだが、ギャグの内容が雑で丁寧さを欠くものが多かったため、見ていてうんざりした。
例えば、トゥエンティの乳首ネタや心ちゃんのIQネタをただ単に過激にしただけで表現的にはつまらないものだった。
表現の仕方をもう少し工夫すれば、面白くなったのではないかと思う。
そして、最も酷かったのがミルキィホームズの全員がキチガイ化したことである。
前作では決して頭が良いとは言えない4人だったが、喧嘩をしたり、責任を感じて頑張ろうとしたりと、事あるごとに学習して確実に成長していた気がする。
そのような行動が人間味を与え、安定感のあるものにする。
しかし、本作は常軌を逸した言動や行動が目立ち、常に一緒に行動していたせいもあってか、「ミルキィホームズ」という一人のキチガイキャラクターになっていた。
それは複数の絵の具がぐちゃぐちゃに混ざり合い、気持ち悪い色が作られるようなものだ。
最終回は前作と同様にトイズを失うが、新鮮味に欠けるし、ギャグとしてもイマイチである。
ミルキィホームズ達は取り戻したトイズを有効利用しなかったので、アンリエットに指導されて素直に頑張っていこうとする。
何回か視聴して考えてみると、このラストにはトイズ(力)が有るか無いかよりも、一生懸命に頑張る姿勢が大切だというメッセージが込められている気がした。