bana-g※更新減 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あと一歩を踏み出しさえすれば変わる未来は必ずある。だが現状とは冷静に振り返ると過度に卑下するほど悪いものでもなかったりする。「たられば」の先にある本質を見極める疑似体験。
内容はまんまWikipediaのあらすじ通り。
舞台は森見登美彦だけあって京都だ。彼の小説の特徴をそのままに、
非常に上手くビジュアル化してある。絵のテイストが好みでなかったので
高評価ながらも視聴に二の足を踏んでいたのだが、見始めると止まらなかった。
全体として主人公らしき大学生の独白のテンポで進み、
さらに作者独特の修辞表現が合間合間これでもかと
挿し込められてあるので、これをクドいと感じてしまう人には合わないと思われる。
内容はあらすじ通りのパラレルワールド。
しかし各話毎の楽しさも十分にあるし、大枠視点でも
一話と最終話の繋がりまであって、一粒で二度おいしいような印象を持った。
話数を重ねるにつれ、「あぁあの時のはこう繋がるのか」と
驚かされる場面にも出会う事だろう。できれば一気に通しで観ることをオススメする。