かげきよ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
蛇の目ミシンが糸を紡ぐ
因果によって繋がったメカクシ団員達の夏の1ページの物語。
【総評】
ストーリーを分割しバラバラに配置して展開させているので非常に判り難い。
敢えてバラバラにし個性を出しそれが
スタイリッシュな演出なのだ!作品のオサレ感なのだ!
と言わんばかりの押しつけがましい態度が嫌だったし
その為に巻き込まれ混乱させられ弄ばれている様で納得行かなかった。
…途中までは。
しかし最後まで観るとこれがマリー中心の物語で
失われた記憶を一つ一つ集めて思い出していく課程や感情を表現した演出なのだと
感じ取れ合点が行った。
行ってしまったので酷評しようと振り上げた拳の行き所を失ってしまった。
判り難くはあったが過去に未来と複雑に絡んだ細い糸を何とか手繰り寄せ
必然の出会いにした仲間達の存在やその大切さ
そしてそこから進む明日の姿は表現出来ていたと思う。
感覚的なモノが強いので私自身もしっかり理解できているとは言えず
モヤモヤが快晴となった訳ではないが評価はしている。
作画はシャフト癖が強いので好みがありそうだが、
個人的には既に物語系でお腹一杯。
この作品ならではという物も感じず少々飽きが来てしまった。
キャラクターは小粒でインパクト不足だが声優さんのやりとり会話術は質が高かった。
正直、キャラ名より声で覚えてしまっている。
音楽は売り込みの意図も感じてちょっと嫌なのだが
タイミングや演出も含めやはり質は良いと感じた。
あまりにも難解なのでオススメは出来ないのだが嫌いではない作品でした。