ようす さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
和歌の素晴らしさ、日本語の美しさ。ぜひ触れてみてください…^^
藤原定家(ふじわらの ていか)が集めた、百人一首。
百人一首に収められた歌が詠まれた経緯や背景を物語にしています。
なんだか受験時代の古典を思い出したよ。
私は古文、読むのは好きなほうでした。
(原文を読んで意味を理解するのは苦手だったから、テストは嫌いだった^^:)
だからかな、この作品、とてもよかったです。気に入りました。
古文嫌いな受験生にも、おすすめだよ!笑
全13話です。
●ストーリー
100人の歌人から1首ずつ選んで作られた百人一首。
そのうち、43首が恋の歌。
この物語では、恋の歌に焦点を当て、その歌が詠まれた経緯や、詠み手の恋の話が描かれています。
「あ、この歌聞いたことある!」というような有名な歌や、「あ、この人知ってる!」というような有名な歌人。
その背景を詳しく知るのは、とてもおもしろかったです。
ただ紹介されるだけじゃなくて、物語は”超訳”の名の通り、
とても親しみやすく、わかりやすくアレンジされています。
1つ1つの和歌にその人の人生、気持ちのワンショットが刻まれていて、
意味や背景を知るたびに「ほう。」と、美しものに触れた心地よさがありました。
登場人物の言葉づかいもきれいで。
美しい言葉は聞いていて気持ちがいいね。
私が高校古文の教師なら、この作品は絶対おすすめするね。
テストに出るとか古文が得意になるとか、そういうのじゃないけど、
古典の世界に親しみが持てると思うよ。
「あ、今も昔も、人間は同じなんだな。」って^^
今の時代と想いの伝え方などは違っても、
相手のことを考えると胸が張り裂けそうな気持ちは変わらない。
●音楽
音楽だけは、好きになれなかったなー^^;
あまり本編の雰囲気と合っていないように思ったよ。
映像で多少ごまかされてはいたけど…。
●キャラクター
登場人物は多いし、名前は似てるしで、覚えるのがちょっと大変でした。
でも、自分が期待していた以上にキャラがよかった!!
着物がいい!!
着物ってなまめかしいよねー。大人の色気があるよ。
<男性キャラ>
狙った女の人にぐいぐい迫るの、どきどきしちゃった(笑)
この作品で初めて、貴族萌えを覚えてしまいましたww
<女性キャラ>
自由のない時代だけど、それでもしたたかに生きる女性の凛とした強さ。
そういう生き方や魂の持ち方、憧れます。私もそういう心の強さを磨きたい。
●まとめ
視聴前の期待を良い意味で裏切る、素敵な作品でした。
今と同じように昔の人もいろんなことに悩んで、もがいていた。
そしてその気持ちを歌に込めた。
そんな歌や物語が現代まで読み継がれている。素晴らしいことですね!
古典文学にもっと触れたくなったよ^^